100 キッチン・厨房のお話
人生の大事なエレメント、食事の環境で一番大事な厨房のお話
青と黄色の室内装飾屋で、キッチンとバス専門家として働く
1982年から米国在住のインテリア・デザイナーが御提案しています。
今回は第二回となります。
100〜400の分割で、基本から専門知識まで、順を追わず進めて
可変オッケー👌 追加もあるよ!で行こうと思います。
みんなが知っているキッチン 知ってますよね?
住まいの中で、一番コストがかかっている場所です。
就寝することを除けば、使用度も高い。
使うからこそ機能にこだわりたい。
機器も多いので、コストにもこだわりたい。
美しさの追求も、こだわりが随所に見えます。
汚れは禁物。 清潔へのこだわりも大事です。
投資として捉えても、元が取れる住まいの一部です。
住まいのリセールバリューでも、重要な場所です。
男子厨房に入るべからず。っと言われていましたね。
現代では、食べ物や飲み物が在るので人が集まります。
女子だけの聖域でも無くなって来ています。
調理人の身体のサイズも違います。 背も高くなって来た。
最近の傾向ではオープン・キッチンが主流ですね。
商業でも、プロセスを見せるキッチンも増えて来ました。
カウンター文化は日本が発祥。 今や世界に広がっています。
エンタメの観点でも、シェフだけ隠れていては
コミュニケーションが取りにくい。
呑みますか? 軽食ですか? メインディッシュを頂きますか?
ホームパーティも盛んになって来ましたね。
配膳の場所や飲み物を用意する場所があると便利ですね。
子供も料理したっていい。 シェフの横で宿題やったっていい。
自宅で仕事をする方も増えて来ました。
見えちゃうから綺麗にしておかないと!
正しいキッチンとは?
それは、あなたが創造して、あなたが使うキッチンです。
あなたにとって、愛せるキッチンが「正しい」
面倒臭いことが楽しいとも言われますし、
楽しい環境が、「正しい」に一番近いのではないでしょうか?
ユニバーサルな観点を取り入れたり、
安全の観点を重視したり、
バリュー(価値)の観点を取り入れたり、
専門的な知識を取り入れると、キッチンのバリューが上がる。
でも、あなたのキッチンは、あなたにとって正しいのであって、
万人向けで在る必要はないと思います。
障害があったり、障害が出てくることもありますし、
ライフステージによって、可変してもいい。
コストがかさみますから、段階を踏ませてもいい。
日本の文化は食器にありますね。
料理や飲み物を際立たせる什器(じゅうき)。
日常生活で使用する器具や備品、家具は大事です。
何度も使いますか? 仕様頻度は?
見ているだけで美しい什器も多い。見せますか?
便利な住まいは、食材も手の届くところにあるといい。
適当な量を、保存も考えて収納したいですね。
まとまった場所があると便利です。
工具マニアとしては、道具や家電にもこだわりたい。(私)
手動のモノもありますが、電源を必要とするモノも多い。
使用頻度やサイズによっては、
道具のパーキング・ガレージがあっても良いかもしれません。
収納は大事ですね。
スマート・ホームという考え方もあります。
スマートな道具も増えて来ました。
テクノロジーも進化しています。
触らなくても動くモノも増えて来ました。
蛇口やスイッチ、引き出しも出て来ますよ。
食事を創造するにあたって、「彩」は大事ですね。
色を見せてくれるのは、光なんです。
太陽光、クールホワイト、ワームホワイト、
反射によって色も変わりますし、光源によっても。
色を足すことも、引くこともできます。
トーンを落としてムードを醸し出してもいいでしょう。
歳をとってくると、明るい方が良いですね。
右利きですか?左利きですか?
影の中で作業しないようにすると安全です。
動線も重要ですね。
先ず手を洗う。
食材を仕入れて、収納する。
取り出して、ゴミを出しつつ、洗ったり、刻み、準備をする。
熱源を利用して、食べやすくする。
配膳して提供する。
汚れ物が出て、最後に什器が帰ってくる。
干して乾かしたりもする場合もありますね。
一方通行だけでは無く、行ったり来たり、すれ違ったり。
通り過ぎていく方もいらっしゃる。 用もないのに。
収納ゾーン・水際ゾーン・ファイヤーゾーン
順路があったり、無かったり。
シェフも一人とは限りません。
一緒に調理するのも楽しいです。
住まいでは、田んぼの「田」のようなゾーン分けが有利です。
外から食材がやって来ますし、採光や熱源の取り入れもある。
外気の利用や水周りのアクセスも大事です。
何より動線は短い方が良いでしょう。
しかしながら、改装ともなると様々な制限があったりします。
アクセス以外でも、集合住宅であったり、
外壁もあれば、建築基準も関わってくる。
場所によっては、改装許可も要るでしょう。
自分で、Do it yourself (DIY) してもいいでしょう。
資材によっては、D愛Yは辞めておいた方がマシでしょう。
新築の場合も、インサイド>アウトのコンセプトで、
先に厨房を仕上げておくと、適当なスペースを見つけられます。
サイズは、重要です。(笑)
循環型換気扇もありますが、排気は使用度によっては欠かせません。
コンディションされた内気を出してしまいますので、
吸気も考えておくと良いです。
レストラン・有る在るでは、入りたいのに開きにくい入り口ドア。
集合住宅・有る在るでは、排気したのに匂いや煙が帰ってくる。
排気はアートなんです。
熱源では、電気、ガスが主流ですね。
火力はシェフ好きですが、オール電化が強いられる場合もある。
火力好きでも、温度調整の楽な電気オーブンの方が良い。
コンベクション、インダクションなどカタカナも色いろ。
料理の世界が広がったり、抑制されたり。
電力やガスの出力の問題も考えましょう。
出したい出力を持っていますか?
正しく安全に分配できますか?
施工の順番も関係して来ます。
インフラ工事や窓や間口のほか、床、壁、天井、採光
設計有る在るでは、間口を通らない、交換も出来ない機材。
改装工事では、発見も改善箇所も出て来ます。
断熱、遮音、水害、補強、修繕、防虫などなど。
住まいですから、今がチャンスです!
「今でしょ!」だけど、開けるまで解らないこともしばしば。
「後でしょ!」の決断も迫られる場合もあります。
施工や購入する前に、3Dでビジュアル化したいですね。
時間があれば、マスキングテープと段ボール箱を利用して。
スペース感覚を醸し出すといい成果につながります。
オススメは、キッチンのキャビネットを全開にさせて、
一体何がどこに詰まって要るか? 写真を撮りましょう!
再利用する電化製品の寸法だけでなく、新しく購入予定の機材も
リサーチしておきましょう。
何処に、何を収納しますか?
このPre-Design の段階で、全体の工程における専門家の労力は、
10−25%が必要です。
デザインしたり仕様を選ぶのは楽しいけれど、
予習が大切になります。
100番台では、楽しい仕様選びや機能選びをちょいと横に置いて、
基本を押さえていきましょう!
今日も ハッピー・イーティング!
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