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2月1日の京都。 ~日本の電気鉄道の営業運転が始まった日。
東洞院塩小路~伏見下油掛町 間
1895(明治28)年2月1日、京都電気鉄道株式会社(京電)が、東洞院通東塩小路踏切と伏見町油掛の間、6.7kmを開業し、日本の電気鉄道の営業運転が始まりました。
東洞院塩小路下ルと伏見下油掛町の2ヵ所には、これを記念した発祥地を示す石碑があります。
運転速度は時速9.6キロ程度であったとのことですが、一般家庭にはほとんど電灯が普及していなかった時代ですので、煙を出さずに走る電車の姿は、驚きをもって迎えられたことと思います。
この電車には琵琶湖疎水の水力発電の電気が使われました。
こちらのウエブサイトに当時の様子が記載されています。
(参考)「市街電車の開設」 @京都市上京区役所ウエブサイト
https://www.city.kyoto.lg.jp/kamigyo/page/0000012562.html
同サイトに掲載されているモノクロ写真に見る電車のデザインは、サンフランシスコのケーブルカーのような感じ。
(参考)"Cable Car History" @ SFMTA
https://www.sfmta.com/getting-around/muni/cable-cars/cable-car-history
ネット検索したところ、明治44(1911)年製のものは、今でも保存されているようでした。サンフランシスコのものにくらべて、いささか地味な色合いかも。。。 こちらで写真を見ることができます。
(参考)「京都電気鉄道電車(京都市交通局二号電車)」 @文化遺産オンライン、文化庁
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/591620
蹴上発電所
琵琶湖疎水の水を使って発電し、京電の電車に電気を送ったのは、蹴上発電所でした。
同発電所は南禅寺のすぐ近くにあり、桜の名所としても知られる「蹴上インクライン」を目の前に、今も現役の発電所として電気を送り続けています。
運転開始は明治24年(1891年)。日本初の事業用水力発電所です。
『蹴上発電所見学会』として、普段は立ち入れない発電所内を見学する機会もあるようです。
(参考)「蹴上発電所見学会のご案内」 @関西電力
https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/newenergy/water/plant/tour_keage/index.html
京都東山を散策する折りに目にするモニュメントのひとつとして、ご記憶を頂ければと思います。
ご紹介までに。
~振り返りウエブサイト訪問/読本。