【世界情勢】イスラエル・パレスチナ問題②
前回はユダヤ人がエジプトを脱出するまでを書きました。
400年間も奴隷扱いされていたなんて、私には想像もできません。
今回はユダヤ人のその後と、キリスト教とイスラム教について触れていきます。
ユダヤ人のエジプト脱出後
エジプト脱出後、無事にパレスチナ(カナンの地)に辿り着きました。
故郷に帰れて安心したのも束の間、そこには既にペリシテ人が住んでいました。
※パレスチナの名前の由来は、ペリシテ人からきています。
まぁ、400年以上も土地を不在にすれば別の誰かが移住してくるのもおかしくはないですよね。
そこから砂漠を放浪したり、争いごとがあったりと、紆余曲折ありながら自分たちの国家を築き上げることができました。
しかし、後にアッシリアやバビロニアといった他国から攻めれら、ユダヤ人達は捕虜として連れていかれることになります。
捕虜も奴隷も変わらないようなもの、悲惨すぎる運命です。
キリスト教とイスラム教
さて、ユダヤ人の行く先を追う前に、一旦宗教について説明しておきます。
イスラエル・パレスチナ問題の根幹には、3宗教の関係性が深く関わってきているからです。
キリスト教とイスラム教は、世界の宗教の割合で1位と2位の位置づけです。それだけ、世界中に信仰している人々がたくさん存在します。
【キリスト教】
キリスト教を説いたイエスキリストは、元々ユダヤ人でユダヤ教徒でした。
ユダヤ教は、神のご加護を受けるにあたっての規律が厳しく、信仰している人々の日常生活に様々な制限がかかっていました。
そこに不満を抱いたイエスが、規律に頼らず、万人が神様を信仰して幸せになれればいいと、ユダヤ教よりも優しめの考え方を広めていきました。
イエスの考え方は周りのユダヤ教徒から反感をくらい、後に十字架にかけられ処刑されてしまいますが、考え方はイエスの弟子達によって世界中に拡散され、それがキリスト教になっていくのです。
「人が死んでも意思は受け継がれていく」ということか。。
【イスラム教】
イスラム教は、アラブ西側にあるメッカ(交易ルートの中継地点)という場所で生まれました。
当時、ムハンマドという商人が平等や貧富の格差について悩んでいました。そこに、大天使ガブリエルという神様が現れ、ムハンマドに啓示したのがイスラム教の母体です。
ユダヤ教やキリスト教の教えは不完全なもの、イスラム教はその完全版というような内容を告げられたとのこと。※諸説あり
3宗教の聖地がなぜエルサレムなのか?
【ユダヤ教】
エジプト脱出後、ユダヤ国家を築きげた場所であり、信仰を集めていたエルサレム神殿があったから
★エルサレム神殿の名残である、
【キリスト教】
イエスキリストがキリスト教の前身となる教えを説き、処刑された場所だから
★イエスが十字架にかけれらた場所付近に、聖墳墓教会がある
【イスラム教】
神様からイスラム教の啓示を授かったムハンマドが、天に昇天していった場所だから
★ムハンマドが昇天した、岩のドームがある
このことから、聖地と神様(呼び名は違う)が同一の宗教になります。
ユダヤ教→キリスト教→イスラム教の順に誕生してきました。
派生したとの考えもありますが、信者は自分の宗教こそが唯一無二だと信じています。
一言でまとめるには、非常に複雑で難しいですね。。
次回から、この3宗教に政治や迫害が絡んできます。
本格的に現在の問題に直結してくる話が多いので、是非読んでいただけると嬉しいです。
貴重な時間を割き、最後までお読みいただきありがとうございました。