見出し画像

いまファーストキャリアで選ぶべきはBIG4コンサルか?BIG4出身中堅コンサルメンバーが語る!


はじめに

ご存じの通り、コンサル業界には「BIG4」と呼ばれるグローバル系総合ファームが存在します。BIG4は知名度はもちろんのこと、プロジェクト内容、給与面から、多くの就活生が志望する人気企業ですが、そんなBIG4を卒業して、JDSCに転職したメンバーが数多く存在します。
そこで今回は、BIG4出身のコンサルタントである有井さんとE.Oさんに、30歳を迎えるにあたりBIG4からJDSCに転職した経緯や、今後のキャリアイメージ等について語っていただきました。特にファーストキャリアに迷っている就活生の皆さんには、本記事をキャリア選択の参考にしていただき、JDSCをファーストキャリアとして選ぶきっかけになればと思います。

インタビュイー紹介

有井 慎平(コンサルタント)
新卒でデロイトトーマツコンサルティング合同会社に入社し、GX(グリーントランスフォーメーション)領域における官公庁への政策検討支援や、民間企業に対するエネルギー戦略策定に係るアドバイザリー業務、エネルギー・経済シミュレーションモデルを用いた市場分析等に従事

E.O(コンサルタント)
新卒で外資IT企業のプリセールスエンジニアを経験。その後、デロイトトーマツコンサルティング合同会社、教育系のAIスタートアップを経て現職。デロイトトーマツコンサルティング合同会社では、新規事業企画や規制改革に関わるプロジェクトに従事。その後AIスタートアップを経てJDSCに転職

何を重視してファーストキャリアを選んだか?

ーーはじめに、これまでのご経歴をざっくばらんにお伺いしたいと思います。新卒のときはどんな軸で就活をしてきましたか?

E.O:正直、真面目に就活をできていませんでしたが、肌感覚として、カルチャーが合いそうかというところと、その会社の製品やサービスに対し強く興味を持てるか、また、会社が目指している方向性と製品・サービスラインナップの関係性が自分にとって分かりやすいかという点を重視していました。

ーーなるほど、「カルチャー」というのは、コミュニケーションを含めた社内の雰囲気のことですか?

E.O:そうですね。これは感覚的な要素が大きいので説明が難しいのですが、特にその会社におけるコミュニケーションの雰囲気が自分にとって心地よいかは生産性に大きく関わると思っているので、大事にしています。

ーー有井さんはファーストキャリア選択において、どんな軸を大切にしていましたか?

有井:私は、面接時等に対面する方を見た時にうまく一緒に働けそうか、師匠にしたいかみたいな感覚を大事にしていました。先輩や知人のコンサルタントから話を聞いている中で、この業界が自分に合いそうという感覚が割と早い段階であったので、各会社で対面した方とうまくやっていけそうかみたいなところを見ていました。

ーーお二方とも会社の文化や個々人の雰囲気といったような、定性的な部分を重視されていたんですね。新卒時に入社した会社から前職までの間、どのようなことをされていましたか?

有井:デロイト時代はエネルギー領域でのプロジェクトに従事していました。エネルギーシステムや経済モデルのシミュレーションを用いて、ごりごりと分析するようなイメージです。格好よく言えば、脱炭素化の潮流を受けて、サプライサイド、デマンドサイドのいずれも変革が求められている中で、将来のありたい姿・あるべき姿を定めつつ、シナリオ分析で定量的にどのように移行していくのが合理的なのかを明らかにしていく、といった業務を行っていました。

E.O:新卒で入社した外資IT企業は在籍年数が短めだったため、金額の大きいtoB向けの営業活動の中で大きく貢献ができたわけでもなく、その中でも自分ができることを探して、新技術や新製品の社内向けの解説を試みていました。
デロイトに入社してからは、主に新しい技術を活用して新規事業を立ち上げようとする企業を支援し、新規事業のPoC(Proof of Concept:新しいアイデアや技術の実現可能性を検証すること)において、現行の規制や規制緩和の動向を踏まえた事業展開の方向性検討などを担当していました。
AIスタートアップでは当初、自社プロダクトの営業とカスタマーサクセスに従事していましたが、その後新しくできたコンサルティング部隊に異動し、化学メーカーの研究開発・営業活動におけるAI活用に向けた業務設計や、AI精度改善の計画・実行を支援していました。

有井 慎平(コンサルタント)

なぜJDSCへ?

ーーそういった多くのご経験を積まれてきた中で、有井さんがデロイトから転職をしようと思った理由はなんですか?

有井:脱炭素化やGX(グリーントランスフォーメーション)という大きなアジェンダに対して、絵姿を描き、移行戦略を立てることは非常に重要ですが、どうしても中長期的な視点に偏りがちになってしまうと感じていました。一方で、脱炭素化のような目標を達成するには、足元のコストメリットを見いだすことが難しいと考えています。そこでファーストムーバー(先行者)をドライブさせる実行力が必要だと考え、よりコミットできる環境を探そうと思ったのがきっかけです。

ーーなるほど、一方で有井さんが取り組んできたような社会課題の解決に向けては、前職のような大手コンサル会社だからこそできることもあったと思います。そのような状況の中で、なぜ転職を決めたのでしょうか?

有井:大きな組織になると、組織を最適化していくために、良く言えば役割分担が色濃くなっていくと思うのですが、見方を変えるとどうしても縦割りのようになりがちなのも事実だと思います。自分自身がまだ成熟していない中で、業界や社会の課題を解決していく自力をつけていくためには、もう少し自分で幅広い役割を担えたり、データサイエンティスト、エンジニアと業種の違う方たちとコラボレーションする経験を積んだ方がよいと感じたのが大きいですね。

ーー社会課題の解決に加え、自分自身が成長できる環境を重視し転職を決意したのですね。E.Oさんはなぜ転職しようと思ったのでしょうか?

E.O:AIスタートアップで仕事をしていく中で、自社の売上をとにかく拡大しようといったモチベーションではなく、社会や企業の何の課題を解決して、どのような状態を目指したいのか、という点に重点をおいて仕事ができる環境を自分が求めていることに改めて気づきました。しかし、何かしら自社の強みや実績を活用して、どう自社の貢献領域を着実に広げていくかという点も意識したいと考えていました。そのため、前職BIG4のような大手のコンサルファームに戻るのも、少し違うのかなと感じていました。

ーーお二方とも業界や社会課題を解決することを重視していた点は共通されていたのですね。そんな中、数あるAIベンチャー企業の中で、JDSCを選んだ理由、惹かれたポイントは何ですか?

有井:三位一体と唱えているように、コンサルとデータサイエンス、エンジニアリングのコラボレーション、相乗効果を重視しており、いずれかの専門分野を絶対視することなく、全員がフラットに意見交換をしながら課題解決を目指しているところが印象的でした。あとは、だいぶフィーリングも入りますが、面接で対応いただいた吉井取締役(以下「吉井さん」)と会話している中で、吉井さんの熱意や問題解決に取り組む真摯さが印象的でした。この方とうまくやっていけそう、吉井さんからいろいろ学びたい!と思えたことが自分の中では大きかったです。

E.O:面談や面接の中で、JDSCがこれまでやってきた取り組みの目的や具体、データサイエンスを強みとしつつも、あくまで社会や企業の課題解決を起点に仕事を設計していることを力強くご説明いただいたのが印象的でした。自社の技術的な強みに固執するのではなく、あくまでどんな課題をどう解決するべきか、という点に注力しつつ、データサイエンスやエンジニアリングといった技術力は実績に基づいた説得力のある提案につながるのではないかと感じました。

JDSCに入社して

ーーJDSCに入社してからは、どんなプロジェクトで、どんな立ち位置で、どんなご経験を積まれていますか?お話しいただける範囲で教えてください。

E.O:プロジェクトを三つご紹介しますね。まず一つ目は、AI・データを用いて小売業界のプロモーション戦略・立案に変革を目指しているプロジェクトです。
これまでは各小売店で購買データが分断しており、店舗を跨ぐ地域特性の分析などが行いにくい状況でした。今後は店舗間のデータを統合することで、より消費者の購買行動実態に基づいたプロモーション(自社商品サービスを認知させ購入につなげる活動)ができるようになることを目指しています。
また、このプロジェクトでは、顧客特性に基づいてPB(プライベートブランド)の商品企画や、プロモーション企画なども行いました。これまでメーカーは、各小売店ごとにプロモーションを考え運用することは、大規模な小売店に向けてならまだしも、中小規模の小売にはコストと時間効率の観点から現実的ではありませんでした。また、小売店にとっても、商品を販売することが最優先事項であり、薄利多売のため使えるお金も限られている中で、プロモーションの企画や運用に専念できる人員を配置することは難しい状況でした。
今後は、まだ進行中にはなりますが、AIを活用してプロモーションの一部を担い、各小売店ごとに適切な施策を、工数をかけずに提案できるようにしていきたいと考えています。AIが実装されて初めて現実的になる取り組みですが、実現すれば小売店とメーカーの双方にとって大きな業務改革につながることになると考えています。

二つ目は、製造業の営業に向けてデータ活用を促進するプロジェクトです。これまで、営業担当にはSalesforce等のツールが導入されていましたが、データを入力するにとどまっており、営業担当のインセンティブにつながるような活用はされていませんでした。そこで、営業担当の業務プロセスを理解し、どうしたら入力したデータを活用して業務が楽になるのか、さらに提案内容の品質向上等業務の高度化につながるのか、といった検討を行いました。データ活用による業務効率化によって、営業担当は顧客理解などより重要な業務に多く時間を割くことができ、過去の知見もより有効活用できるようになることを目指していました。

三つ目のプロジェクトでは、海運業界のGHG(温室効果ガス)排出削減に資するサービスにおいて、業界慣習を踏まえつつ、必要なデータを新たに収集する方法について検討しました。データ活用によってサービスの付加価値を高め、イノベーションが起きにくいといわれる海運業界において、全く新しいビジネスモデルを創出するための検討にも携わりました。

有井:エネルギー業界全体のアップグレードを行うプロジェクトを推進しています。例えばその取り組みの一つとして、24時間365日カーボンフリーなエネルギー供給を実現するための予測システムの開発と運用に取り組んでいます。
具体的には、再生可能エネルギーの発電量を高精度に予測するシステムを構築し、需要予測との統合や水素発電の運転計画最適化を通じて、時間単位でカーボンフリーなエネルギーの供給と需要のマッチングを実現しています。脱炭素化が世界的なトレンドとなる中、多くの企業がパートナーや顧客からの要求を受け、脱炭素化への対応を迫られています。グローバルでは、カーボンフリーなエネルギーの需給を時間単位でマッチングすることが求められるようになってきています。単なる理想の追求ではなく、これらの要請に適切に対応できなければ、ビジネス上の競争力を大きく損なうリスクが存在すると言えます。
私たちがクライアントと取り組んでいるこのプロジェクトは、カーボンフリーな未来を切り開くと同時に、企業の持続的成長を支える基盤になると確信しています。特に、Hourly Matchingを中核とするシステム構築は、エネルギー業界全体の新たなスタンダードを形成する重要な役割を果たすことができると考えています。
プロジェクトでは、クライアントの前面に立ち、ステークホルダーとのコラボレーションや、自身でもさまざまな分析をしています。このプロジェクトのステークホルダーは、皆さま本当にハイパフォーマーなので、ビジネスのこともテックのことも、多くのことを学んでいます。そして、何より最先端を走るファーストムーバーがどんどん前に進んでいるフェーズに伴走できることにやりがいを感じてます。

ーーお二方とも、これまでのビジネスモデルそのものを変革するような規模の大きなプロジェクトを推進しているんですね。特にE.OさんはJDSCに入社して半年ほどだと思いますが、すでに幅広い業界のプロジェクトで活躍されているんですね。さまざまな案件を経験する中で、どのようなやりがいを感じられていますか?

E.O:大手コンサルでは基本的に案件がなくなることはなかったように思います。もちろん、どの会社でもマネージャー以上は売上の確保に向けてもちろん奔走していますが、既に多くの企業とリレーションを持っていたため、何かしらの仕事がもらえることは多かったと感じます。
しかし、JDSCはまだまだ小さい会社なので、一つ一つの案件が自社にとって相対的に重要度が高いと感じます。とはいえ、そもそも成功する確率が低い新規事業等の案件が多いことから、「どうすれば意味のあるプロジェクトになるのか?」と意識することが以前よりも増えました。当然どの会社にいても考えるべきことなのですが、JDSCではよりその意識が高まっていますし、自分の取り組みが成功し仕事につながった際にやりがいを感じています。

ーーJDSCだからこそ得られる/得やすいと思う経験はありますか?

有井:やはり、データサイエンティストやエンジニアと密にやり取りできるコラボレーションの機会かなと思います。1フロアにあらゆる職種のメンバーがいるため、雑談がてら気軽に専門的な相談ができるのが良いところだと感じています。これは必ずしも社内だけでなく、クライアントやその他のステークホルダーのテックチームと密に対話していくことが必要になるため、これまでよりも一層、問題解決に必要なことを技術的な視点でも考えられるようになると思います。

E.O:最近のプロジェクトの経験を通じて、新しいことを実際に実現するには、単にある程度きれいな計画を作ればいいわけではなく、複数のステークホルダーを巻き込み、いかに乗り気にさせるかといった、ウェットな部分が成功要因として大きいと感じています。JDSCは、自社で事業への出資をするなど事業に深くかかわることで実態を理解しながら事業を進めてきたという実績があります。そのため、JDSCには率先して主体者となりながら、前へ前へと推進していく企業文化が根付いています。プロジェクトに従事する中でもステークホルダーを巻き込むためのコミュニケーションを経験することができ、これまでとは異なる視点を経験として得られています。

E.O(コンサルタント)

ぶっちゃけ話

ーー入社後、イメージと違った部分だったり、ギャップはありましたか?

E.O:イメージと違うというわけではないのですが、やはり現時点で100名程度の規模で歴史も浅い会社なので、特に社内の仕組み等はいろいろと走りながらやっていると思います。前職も同様の規模で同じような感じだったので、そこまでの驚きではなかったです。

有井:めちゃくちゃイメージ通りでした(笑)
データサイエンティストやエンジニアの方とは、かなりディープな技術の話ができて新たな学びになりますし、ビジネスサイドでも優秀な方が多数いるので、より成長するための種が転がっており、皆さまめちゃくちゃコラボレーションや学び大好き人間なので、イメージ通り楽しいって感じです。ギャップ無しです!

ーーJDSCとBIG4時代のカルチャーを比較しての共通点や、逆にユニークな点ってありますか?

有井:大企業の課題解決を通じて社会を動かしていこうとする志向性はある程度共通しているように感じます。他方で、ビジネスメンバー、データサイエンティスト、エンジニアのコラボレーションを重視している点は、ユニークさだと思います。

E.O:課題解決に向けた熱量については共通していると感じます。ユニークな点としては、やはり総合ファームと比べたら規模が小さいのもあり、自身が関わってきたプロジェクトや他ユニットのプロジェクトの関連性が、人材面でも内容面でもより強いかなと思います。もちろん総合ファームでも基本的に自身の経験に関連するテーマへの従事や、ある程度まとまりのあるチーム内でのアサインがメインだったのですが、JDSCは100人程度が1フロアのオフィスに集まっており、さまざまなバックグラウンドの方が在籍しているため、一見関係なさそうなユニットの人たちともいつの間にか関わっている、みたいなことが起こりやすい気がします。また、プロジェクトの内容もデータ活用など何かしらの共通点が必ずあるので、なんとなく業務上の雑談がしやすいかなと思います。以前のファームではいろいろな人が全く違うプロジェクトを行っており、それぞれの組織のプライドのようなものも強く感じたので、業務内容の雑談は気軽にできるというものではなかったです。(笑)

ーーぶっちゃけ、就活生がファーストキャリアを選ぶにあたって、JDSCはおすすめできますか?こんな人はJDSCに合うよ、みたいなお話があれば是非教えてください。

有井:率直に言っておすすめです。少々くどくなってしまうのですが、JDSCではビジネスサイドのメンバーでも密にデータサイエンティストやエンジニアとコラボレーションできますし、むしろ価値を出すために必須になってきます。従って、最先端の技術に興味があってのめり込める人、複数の能力を身に着けて市場価値を高めたい人、それらの経験を通じて業界や社会全体にインパクトを与えたいといった志がある方にはおススメの環境です!

E.O:有井さんとほぼ同じです。社会課題を解決したい、社会をより良くしたいという思いを持っている人、AIやデータ等最先端の技術に興味を持って自発的に学んでいける人、自分の力でJDSCを成長させたい等の気概を持っている人にとっては非常におススメの環境だと思っています!

これからのキャリアイメージ

ーーJDSCでこれから自分が成し遂げたいこと/やりたいことは何ですか?

有井:個人的にはデータサイエンスの知見をしっかりと身に着けて、今ご支援しているようなGXのファーストムーバーの最先端の技術をよりエンハンスしていく、そしてその結果、日本中にサービスが展開されることで日本をアップグレードしたいですね。

E.O:クライアントのご支援の中で自分が関与している新規事業がローンチに至るとか、世の中で当たり前に使われている状態に至るとか、そのような経験ができたら理想的だなと思います。

最後に

ーー最後にJDSCを検討している就活生に向けてメッセージをお願いします。

E.O:現時点で100名程度の規模で、これからさらに着実に成長しようとしている会社としての面白さがあると思います。JDSCでは2025年から本格的に新卒採用への取り組みをスタートするので、雰囲気を掴んでいただくためにも気軽にご参加いただければと思います。

有井:熱意と真摯さ、優しさを兼ね備えたメンバーに囲まれて、日本をアップグレードする面白くやりがいのあるアジェンダに取り組めるので、ぜひ一緒に仕事をしましょう!(笑)

ーー皆さん今日はありがとうございました!JDSCでは、ともにUPGRADE JAPANを目指すメンバーを募集しています。2025年度からは、サマーインターンも実施しますので、ぜひご応募ください!


いいなと思ったら応援しよう!