2021/07/07-2 満たされない承認欲求
生まれてこの方承認欲求を満たされたことがないような気がする
仮にあったとするならば、それは条件付きのものであった
無条件での承認それは一度でもなかったはずだ
これができるからあなたを承認する
そういうものでしか俺は承認されてこなかった
無条件での承認がなかった
俺自身が存在することそれ自体を是とするような承認はなかった
だからこんなに苦しいのだろうか
かといって今更承認してもらおうと足掻いたって無駄だ
若い頃なら許されただろうが今この年齢になってから無条件での承認を求めても誰も承認してくれることはない
必ずと言っていいほど何かしらの条件が付くのだ
俺史上一番心に残っているエピソードがある
大学の部活、どこで口を滑らせたか、誕生日を祝われたことがないと後輩に漏らしたことがあって、後に後輩から祝って貰ったことがある
後輩たちにとってそれはたいしたことではなかったかもしれないけれども、俺にとってまともに人から誕生日を祝われた
それから帰るまで、俺は泣くのを堪えるのだけで精一杯だった
そんな出来事だ
それぐらいだろうか、誕生日を祝われるそれだけであんなに嬉しくなろうとは
つまりそれほどまでに承認されたことがないという証左なのだろう
だからこんなに苦しいのだろうか
俺は人からの承認が欲しいのだろうか
それがなされればこの辛く苦しい思考のループから抜け出せるのだろうか
果たしてそれは叶うのだろうか
無条件で承認されるにはどんといったプロセスが必要なのだろう
この私を承認してくれるようなそんなプロセス
どこかにあるのだろうか
苦しくてつまらない
そうきっと俺は苦しいんだ
俺には何もないから
だから他人の承認を何とかして得ようとする
それしか自分自身を認める方法がないから
自分では自分を認めてやることが、条件付きですらできないのだから
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