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データ連携の国際標準化に向けて - The International Open Forum on Data Society in Paris 参加報告
こんにちは、株式会社日本データ取引所です。先日、当社COOの延川が、データ連携に関する国際フォーラム「The International Open Forum on Data Society」に参加しました。
フランス・パリで3日間にわたり開催された国際フォーラム 「The International Open Forum on Data Society in Paris」に弊社COOの延川が登壇しました。https://t.co/iJ2iS5ia4h
— 株式会社日本データ取引所 (@datamarketguide) February 27, 2024
データエコシステム形成に取り組む各国組織が一堂に介し、国際標準化や相互連携に関する活発な議論が交わされました。 pic.twitter.com/5R6a3AuAOW
半年に1度のビッグイベント、今回はパリで開催
「The International Open Forum on Data Society」は半年に1度のペースで開催されるフォーラムで、日欧でデータエコシステム形成に取り組む諸団体が一堂に会し、データ連携の国際標準化や相互連携について議論するものです。
今回は、弊社パートナーであるフランスのDawex社がホストとなり、パリで2月12日から14日にかけて開催されました。
欧州・日本・中国・インドからオンラインを含めて31団体・68名が参加する中、日本からは、デジタル庁、一般社団法人データ社会推進協議会、東京大学、富士通、NECなど、産学官の主要機関が参加しました。
日本最大級のデータマーケットプレイス運営企業として
当社は、日本最大級の会員数を誇るデータマーケットプレイス「JDEX」の運営企業として本会議に招待されました。
当日は18団体の代表者によるプレゼンテーションがありました。当社からもCOOの延川が登壇し、「JDEX」の運営の現状と今後の課題について発表しました。
また、フォーラム参加団体の皆様との情報交換、データ連携の未来に向けたリレーションシップ強化も叶い、大変有意義な機会となりました。
活発な議論と、今後に向けた合意
本フォーラムでは以下のように、「データ」に関する様々な話題が取り上げられ、活発な議論が交わされました。
企業や組織をまたいでデータを安全に共有・活用するための「データスペース」の構築
データ保有者とデータ活用者をつなぐ「データ仲介者」の役割と実践事例
データ売買のマーケットである「データ取引市場」のあり方
データの利活用を促進しつつ、プライバシーや機密性を保護するための法制度やガバナンス
データスペース間の連携を可能にする「相互運用性」の確保と、そのための「国際標準化」の取り組み
データ取引における信頼性を担保する「トラストフレームワーク」の構築
今後に向けて、データスペース間の相互運用性について国際標準化活動を共同して進めるためのタスクフォースが設置されたほか、取り組みの国際的な発信のための広報コンテンツ制作も決定。また、次回のフォーラムは2024年秋に、日本で開催されることになりました。
🔗 「JDEX」を弊社と共同運営するDawexのCo-CEO、Fabrice Tocco氏の投稿もあわせてご覧ください↓
私たち日本データ取引所は、今後も国内外のステークホルダーの皆様と連携しながら、データ利活用によるイノベーション創出に貢献してまいります。