環境法令 その10(公害分野-1)
ここ数カ月、毎日のようにe-Govで法令検索をしていますが、昨日初めて「所管課確認中」という表示がされていました。
遭遇したら願い事が叶うかもしれませんね。
今回からは「公害に関する分野」についてです。
おさらいになりますが、
環境法令は、
①地球環境に関する分野、
②公害に関する分野、
③廃棄物・3Rに関する分野、
④化学物質等に関する分野、
⑤生物多様性に関する分野
に大別できるといいました。
前回ようやく①地球環境に関する分野が一旦おわりましたので、
今回からは②公害に関する分野について触れていきます。
環境基本法第2条第3項において、
①大気の汚染、②水質の汚濁、③土壌の汚染、④振動、⑤騒音、⑥地盤沈下、⑦悪臭
の7種類を公害と定めています。
これらの公害は「典型7公害」と呼ばれています。
そして、それぞれの公害に関連する法律が定められています。
例えば
①大気の汚染…大気汚染防止法、自動車NOx・PM法 等
②水質の汚濁…水質汚濁防止法、下水道法 等
③土壌の汚染…土壌汚染対策法、農用地土壌汚染防止法
④振動…振動規制法 等
⑤騒音…騒音規制法 等
⑥地盤沈下…工業用水法 等
⑦悪臭…悪臭防止法 等
があります。
このように公害に関連する法律も多種多様ですが、数々の法律の誕生には必ず背景があります。
次回からは、これらの公害に関する分野の法律が誕生した歴史的背景を中心にお伝えしていきます。