結局らしくなってくる
あんなに夏を引きずっていて、このまま冬が来ないんじゃないかと思わせていたのに急に寒くなって冬らしくなってきた。陽は出ているのに風は冷たいし、イチョウの葉も一斉に黄色くなって葉を落とし始めている。正直、「もう少しゆっくり変化を楽しませてくれれば良いのに」と、思う。それでも私は冬が好きだから、「まぁ、いいか」とも思っている。どっちにしろ季節の進み方に文句を言っても誰も代えてくれるわけではないから無駄なことなのだけれどね。
夏から冬になって私たちの名前のある関係もあっという間に3ヶ月が経った。「まだ」なのか、「もう」なのかは謎だけれど。
もともと仲のいい友達だったこともあってそんなに恋人らしい恋人にはならないのかな、と思っていたけれど所詮は普通の人間な私たち。意外となるように恋人になってきた。結局お互いいつだって相手のことが気になるし、会いたくなるし、声も聞きたくなる。気持ちの変化は不思議だ。急にきた寒い冬のように、急に相手を大切でずっとそばにいてほしいと思うようになった。この気持ちはいっときのものなのか。そうかもしれない。けれどこの恋をやめたいとも思わない。
秋らしい秋は本当に一瞬だったけど、たくさんの思い出ができた。早すぎた紅葉狩りも、一日中歩き回った日も、ただただゴロゴロした日も、カラオケで歌いすぎて疲れてお昼寝しちゃった日もぜんぶ楽しかったね。
これから来る冬も冬らしさを楽しみながら過ごしていきたいな。
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