希望を感じます。「ジェネレーション・レフト」の若者たちの動きに
7月3日付の毎日新聞が、1面と3面のそれぞれ上半分の大きなスペースを使って「ジェネレーション・レフト」と呼ばれる若者たちの動きを紹介しています。
「ジェネレーション・レフト」という英語は、日本でもそのまま使われることが多いようですが「左翼世代」「左派世代」という意味です。
ただ、ここでの「左派」という意味は、社会主義とか共産主義と言った「左翼思想」を精神的支柱にしたものではなく、正確に言えば、新自由主義に明確な「NO」をつきつけ、カネやモノよりヒト(人)が尊重される社会への変更を求める運動のようです。経済格差や気候変動、ジェンダー問題などを通し、若者が中心となり政治を動かし始めているムーブメントのことをさしています。
いまのところ、この動きは海外で活発なようですが、日本でも少しずつ広がってきていることが紹介されています。詳しくは記事をご覧ください。
取材した東海林智記者は、斎藤幸平・東大准教授(経済思想)のこんな言葉を紹介しています。
「新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)は新自由主義の問題点をあぶり出しました。たとえば、医療と言った公の縮小による影響です。若者がこの状況を受け入れれば保守化が進み、制度を変えようと動けばジェネレーション・レフトは大きな流れになっていくのではないでしょうか」
ここがポイントなのかもしれません。私たち団塊世代が果たすべき役割を感じます。まず、私たちが海外のジェネレーション・レフトを手本に、さまざまな不正に対し、果敢に声をあげる必要があるのではないでしょうか。(難波健治)
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