11月卒業例会 卒業生インタビュー 寺子屋グループ 細川 英寿君
経歴
【入会する前は】
大阪生まれ、大阪育ちなんです。それじゃなんで佐久にいるのか、ってことですけど、私の父がヨダゼミの創業メンバーなんです。岩村田駅前とかにあるヨダゼミです。浅科出身で依田平さんっていう方がいて、ヨダゼミのヨダの方ですね。父とは大学の先輩後輩の仲です。依田平さんは摂津JCの歴代理事長で、日本JCの役員も経験されている方です。
ヨダゼミは1980年代半ばに学習塾ブームが来はじめる頃、大阪にできました。全国各地に教室を展開する中で、創業者の故郷だからということで佐久にも出したんです。
平成に入った頃、佐久の事業を拡大するため、父がこっちへ転勤になりました。私は大阪の小学校を卒業して、中学校に上がるタイミングでした。佐久東中学校に通っていましたので、こっちにも同級生がいます。そこからまた高校は大阪に戻りました。当時、面識はなかったんですが、比企委員長(丸金ホールディングス(株)[三葉産業(株)])は隣の私立高校に通っていたそうです笑。
私が大学生の頃、父は再び、岩村田駅のそばのヨダゼミで仕事をはじめていました。父には、地域に根差した教育をやりたい、という想いがあり、その関係で岩村田商店街にちょこちょこ顔を出していたそうです。そうして寺子屋塾ができたのは2009年です。
私が大学4年生の秋ごろ、内定が出た後だったんですが、父と2人で飲んでいるときに、継ぐかと聞かれたときは嫌だよって言っていました笑。
私が働き始めて数年がたった時に、今はピンピンしている父ですが、大病を患いました。私としても転職しようか、どうしようか、と考えているタイミングでした。いずれどこかに行くにせよ、とりあえずは、一緒にいたほうがいいかなと思いました。2011年くらいからこっちに来たことになりますね。そうして一緒にやり始めて12,3年経ちました。まあ今となっては一緒にいすぎて嫌ですけど笑。
商店街の組織の中に父が理事で入っていました。商店街には青年会って組織もあって、そこに入ることになりました。青年会にはJCの先輩がたくさんいて。阿部博隆先輩((資)和泉屋商店 代表社員)ですとか、戸塚繁先輩(戸塚酒造(株) 代表取締役)ですとか、朝日奈佑一先輩(旭理容館 店長)ですとか。もちろん商店街の本会には阿部真一先輩((有)和泉屋菓子店 代表取締役社長)ですとか、矢嶋元彦先輩(ヤジマ時計店)ですとか、中村芳生先輩((株)なかむら 代表取締役社長)ですとか。非常に、こう、ねっ!、わかるよね?笑。
こっちに来たてで、仕事の準備も必要な状況で、塾の現場に入りながら、青年会とかも関わらせて頂きながら、商店街でまちづくりの勉強させてもらっているという中でした。
【入会のきっかけは】
岩村田商店街でバスケットのイベントをやったんです。2015年に3人制のバスケットがこれからオリンピックの種目になるというタイミングでした。今でこそ神矢美月君(SAKU REGION チームオーナー)が頑張っていますが。実行委員長として、はじめて自分がイベントをやったなという経験をしました。
そのイベントの打ち上げの席で、阿部真一先輩と阿部博隆先輩と森角和士先輩((株)森角建材店 代表取締役社長)に3方向から囲まれました。これくらいできたらJCの副委員長くらいはできるな、と言われました。なんの話かわかりませんでした笑。そこから勧誘が始まりました笑。
正直、最初は乗り気じゃなかったです。JCが何やっているのか知らなかったですし。イベントだったら自分でもできるしという感じで少し傲慢になってもいました。
10月の土曜日でした。朝、寺子屋塾の前に座り込んいでる先輩が2人いました。森角和士先輩と小林真言先輩(小林呉服店 代表)でした。逃がさない、みたいな感じでした。
細川君、疲れているでしょ、連日さ、子どもたちを教えてさ、って言ってリポビタンDをワンケース持って来ていました。その瞬間に、あっもう駄目だなと思いまして、入りますと言いました。返事した夕方に、翌年専務になる中村雅英先輩(なかむら歯科 歯科医師)と一緒に寺子屋塾まで来て。早かったですね。岩村田会ですよね。
家族からの理解はあったと思います。父の創業時の相方である依田平さんがJCに入っていたのもあると思います。仲間がいっぱいできるし、知見が広がるっていうのをよく言っていて。やれよって言って、損はしないからって言ってくれていました。イベントくらいだったら自分でもできると私が言うと、JCはそういうイベント屋じゃない!という話をしてくれたのも父でした。誘われているうちが花だという風にも思いました。
【JCで得た経験・思い出】
最初はほんとにわけわかんなかったです。とりあえず委員会に出て、飲み会に出て。
3月に東信のロムが集まる、合同例会があるじゃないですか。アカデミーで唯一その年に参加して。軽井沢でした。森角和士先輩が理事長でしたので参加を断ることはできませんでした笑。大変、独創的な形でお酒を飲む機会がありました。はっきりとは覚えていませんが、なにか、滝が流れていたな、3本くらい、という気がします。焼酎の滝、日本酒の滝、ウイスキーの滝。生まれてはじめて、起きたら家という経験をしました。
ただそれでもJCの活動に対しては若干斜に構えているところがあったかもしれません。変な自信があったと思います。なんでもできるでしょというような。言いたいことを言っていました。
きっかけは佐久っ子道場でした。はじめて参加したとき、これ、すごいなと思ったんです。この事業は、ほんとうに、JCしかできないなと思いました。当時の委員長が星野理事長((株)星野組 取締役)で、副委員長が竹内監事(NPO法人たんぽぽ宅老所およりなんし 理事長)で、担当副理事長が三浦正史先輩(三浦会計事務所 補助税理士)でした。すごく仲良くして頂いて、裏側も教えて頂いたんです。すごいなこの人たちって思いました。
子どもに関わる仕事をしているので子供たちへの接し方は問題なかったです。ただ、こんなにも大勢の大人が、身銭を切りながら時間も使いながら、非営利で参加するという。現調を重ねて危険性を調べてとかの用意周到さもそうですし、営利になったらそこから儲けないとといけないですし、とかとか、っていうのを考えたら、ほんとにすごいなと。佐久っ子がきっかけになって、考え方が変わっていきました。
経歴としては、事務局だったり、まちづくりだったり、ブロックや東信への出向だったりで、大勢の人とかかわる機会が多かったです。機会があれば日本へも出向したかった。ラストイヤーだし行けたらうれしいなと思っていたんですが、専務だったので笑。ただその気持ちはあったので、今年日本の委員会が佐久でも開催されたのはうれしかったです。懇親会ではインパクト残させて頂きました笑。
2023年に東信5JCの座長をさせて頂きました。若いときにかわいがってくれた東信の先輩たちの役割を、今度は自分がやらないといけないなと思いました。若い人たちに、ちょっとJC楽しいな、と思ってもらいたいなというのが裏テーマとしてあったんです。
上田での会議は東信5JC出向ではないメンバーも参加して頂いて、なぜか26人もいました笑。懇親会も大いに盛り上がりました。若い人同士が知り合ったり、上田の堀内和彦先輩((株)見える化 代表取締役)と岩崎翔太君((株)AIR EXPRESS 代表取締役)が真剣に話をしていたりする姿を見られたのがうれしかった。懇親会にはいろんなチャンスがあるのが大好きなんです。盛り上がって知り合いを増やしたり、真面目な話をしたり。
【JC活動をする上でのモチベーションは】
先輩にお世話になっているので、それに対する気持ちというのが大きいですね。
特に3年目の一年間が濃かったです。副事務局長だったんですが。中村雅英先輩が理事長で。理事長挨拶のスピーチがいいんです。どうにも当事者意識をあたえてくれるような。話が上手なんですよね。
勝見隆先輩(勝見事務機販売(株)代表取締役)、内藤正邦先輩(信越冷凍機工業(株)代表取締役)、伴野健治先輩((株)トモノ 代表取締役)、金沢忍先輩((株)SK花企画 代表取締役)が正副で、すごく時間を一緒にすることが多くて。懇親会もよく呼んで頂きました。
まちのことも会社のこともシンクロさせるような考え方を持ってる方々だなと思いました。これだけ役を受けて、JCに時間を使っているんだけど、ビジネスのことも両立して考える人たちがいるんだ、というのがすごいなと思っていました。
あとは事務局長が小池竜昇先輩(小池会計事務所)でした。めちゃくちゃパワハラがありました。でも絶対、120%で返してやる、というつもりでやっていました。この人に小ばかにされたくないという。それで逆に今でも信頼する仲になっています。
会の中枢に入って見える部分がありました。そういう人にならないといけないと思っていました。星野理事長とか竹内監事とか仲のいい人たちが横にいるというのも心強かったです。
あとはJCはコスパというのかな、いいなと思っています。たった10万円で、私もインドネシアまで行けてチャンスが広がるし、なんならビジネスにもつながるかもしれない。そういう意味ではコスパが良いと思います。
【今後の目標や抱負は】
今のところ何かに入ろうというのは全然考えてないですね。
星野理事長と話したのはシニアクラブ青年部つくろうぜって笑。シニアクラブだけど、最初に2年間だけいるみたいな笑。
JCの友達、知り合った人たちとなんかしない限りは、どんどん希薄になっていく気がしています。東信だったり、ブロックだったり、今年のブロック専務陣とかもそうですし。そういう人たちとの縁は大事にしたいというのはあります。
すごいなと思ったのは上田の堀内先輩で。堀内先輩は財団を立ち上げているんです。補助金を出すNPO法人。構成メンバーが日本出向で出会ったJCの仲間だったりする。そういうのって理想だなと思っています。堀内先輩みたいに、知り合った同年代くらいの人たちと何か新しいビジネスができるのが理想です。そういうのが大なり小なりでもあったら、いいかなあ、と。ゆくゆくはそういうことも、JCをやった経験をもとにしたいなというのがあります。
時間もお金もかかる活動なので、その分自分の中に蓄えているものがあるんだと思います。今度は自分たちが率先して地域を動かすリーダーにならないといけない。