「夏への扉」
今年は日本で映画化された「夏への扉」。ぜんぜん話題にならなかったけど、原作になかなか忠実で好きでした。まあ、タイムトラベル物のNO.1ですね、いまだに。アメリカSF黄金時代に思いを馳せます。で、こないだのお休み、東京駅で吉祥寺でも行こうかなと思って中央線に乗ったら、青梅行きだったので読書をしながら終点まで行くことにしました。この成り行きが好きです。燗酒屋がらーじを17時から予約してたので、逆算すると青梅滞在可能時間は1.5時間ほど。さあ、街歩きです。そして昼からやってるよさげな飲み屋があればなあと。青梅は昭和の街で売ってます。ややとってつけたような昭和感が鼻につきますが、街中に大規模資本の店舗がないというだけで昭和の街です。ふらふら歩いていると、町はずれにこんな店が。「夏への扉」です。猫の看板。当然、入ってみます。久々のコロナビールで一息。
風呂屋の番台みたいな席に座っているマスター。自家製クッキー。線路際の席。いい空気感。そして東に戻り、国分寺で燗酒とカレーまみれの世界。そして、翌々日の土曜日、キャリアデザイン学会の懇談会に参加しながら千葉の街を歩いて奈種彩に。玄田先生ほか皆様、大変画面上で失礼しました。それにしても、千葉駅から蓮池に歩きながら学会に参加できる便利な時代になりました。そして、すっかり気持ちよく飲んでたら、棚に川西屋酒造店の丹澤山のあの瓶がありました。ああ、やっぱり今年は平常心じゃないなぁ。今年、呑んでいないことすら忘れてました。
去年も吞めないかなと思った頃に、ます福でであったっけ。あれ、去年は生酒で、今年は火入れなんだ。と、今、気づく…。
早川書房の「夏への扉」、新版が出たみたいです。今は2パターン流通しているみたい。旧版のさらに旧版にあたる黒い縁取りのない表紙が好きなんですが。で、「夏への扉」を読むと必ず読みなくなるのが「マイナス・ゼロ」。今年の正月の断食道場でまたまた再読しました。こちらはいまだに日本SFのタイム・トラベル物の最高峰だと思います。そして昭和初期という時代への愛をいやというほど感じます。
高校生の頃に早稲田の古本屋で単行本時代の広瀬正全集を見つけたときはうれしかったなぁ。今は文庫になってるので、ご興味のある方はぜひ。タイムトラベルは、不老不死よりもまさる人類のロマンですね。今日はヤクルト、勝ったし。
あと、「夏への扉」といえば山下達郎ですね。歌詞付きのYOU TUBEあったので引用してみました。ピートとかリッキーとか、もろ歌詞に出てきます。
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