組織のかたち
皆さん、こんにちは!
JCEL株式会社 代表の三坂です。
前回の私の記事では、「この時代の商品づくり」と題して、データと直感との向き合い方について記事を書きました。
まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください!
目指すべきプロジェクト推進体制
JCELが組織として目指すプロジェクト推進体制のイメージは「映画制作クルー」です。
プロジェクトのコンセプト・テーマに合致したスタッフを招集し、作り上げたら解散。そんな機動力のある組織体が理想です。参画者それぞれの専門性を尊重しながらも、専門家同士の積極的なコラボレーションにより既成概念に囚われない新しい概念の創出を目指します。
30余年の長きに亘り大きなピラミッド型組織の中で社員全員がゼネラリストとして「課長らしさ」「部長らしさ」を育むことを求められてきた環境に浸っていた私にとって、みんながフラットな「映画制作クルー」はある意味憧れの組織体でした。私は起業と同時に理想の組織体でプロジェクトに臨みます。
専門家たちは期待通り自らのスキルの下で多くの指示を仰がなくてもどんどん業務ミッションを推進していきます。
ところが、ゼネラリストの基本である日々の「報・連・相」がまったく出来ないのです。スタッフ全員の呆れるほどの自由な感じに毎日がストレスの日々です。
効率性が是とは限らない
プロジェクト内での「報・連・相」の欠如を様子見していると、程なくして各人がそれぞれに必要な要素のみの場当たり的なコミュニケーションが始まりました。
更にしばらくすると、それらの一見バラバラなコミュニケーションが徐々に一体化し始めて同心円状に集まりだしたのです。それは誰かが意図して始まった訳ではないのですが、それが段々膨らんでいって最後はプロジェクトとして完成に向かっていきました。しかも、急速に短時間で!
おそらく、最初から徹底的に各人を制御して無駄のないような工程管理をした方が効率は良かったに違いありません。
ただ、必要なコミュニケーション以外を削ぎ落した結果、粗削りな良さが残ったまま完成形を迎えることが出来たような気がしています。特に、新しいものにチャレンジする際には「洗練されたもの」よりも「粗削りだけれども尖がったもの」が重要な気がします。
そのようなわけで今後も引き続き弊社の手掛けるプロジェクトは、粗削りだけれども今まで見たことのないプロダクトを目指した「映画制作クルー」で進めて行きたいと思っています!
若干のストレスと闘いながら(笑)。
JCEL株式会社 代表取締役 三坂伸也