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Mr of the Year 2024 Japan Finalで  準グランプリ(レジェンド部門)を      いただきました!(3)


初めて眉毛を整える


そして、いよいよジャパンファイナル本番の日がやってきました。場所は、新宿住友ビルの三角広場、数千人は収容できるという巨大会場です。8Kの数百インチモニターがステージの背後にあり、ウォーキングやスピーチをしているコンテスタントの顔が大写しになります。ちなみにミスターのコンテスタントの方でもヘアメイクを頼む人は多かったのですが、私はそこまでやるのは年齢的にちょっと気恥ずかしく、ヘアメイクは頼みませんでした。ただ、ある方のアドバイスで「眉毛」は整えるように厳しくご指導いただいたので、62歳になって初めて、眉毛を切ったり剃ったり、整えるという体験をしました。確かに、昔の村山富市首相のような「への字」になりつつあった眉が、キリッと一直線になるだけで凛々しさが違うような気がしました。眉毛を舐めてはいかんなと、またまた小さな学びを得た思いでした。


声援の力ってすごい!


いよいよ自分のステージが迫ってきました。まずウォーキングとエスコートです。ステージの袖で待っている時は、レッスンでいただいたアドバイスを何度も復唱してちゃんとできるように準備していたのですが、いざステージに立ち、2千人近い観衆を目の当たりにすると、意識は軽く吹っ飛びました。もうカラダが動くにまかせて歩き始めました。その時です。私の耳に、「なーさーん(私のニックネーム)頑張ってー!」という複数の女性の黄色い声が響いてきたのは!何人かの女性の方を含む応援団の皆さんが、私に声援を送ってくださることは事前に聞いてはいましたが、ステージを歩いている時もスピーチを始める時も、本当に女性らしいチャーミングな声で「頑張ってー」と応援してくださるその声が、ものすごくクリアに聞こえてきたのです。あー、これが「声援の力」というやつか、などと、1000%の緊張の中で思ったことを覚えています。そんな女性陣の声援のおかげで、スピーチ前には妙に腹が座りました。この声援があれば大丈夫だ、いける!もう心は大谷翔平です(笑)。あとはやるだけだ!と、気がつくとスピーチは無事終わり、私は礼をして後ろの列に戻っていました。ウォーキングもエスコートもスピーチも何箇所かミスがあり、100%の出来ではありませんでしたが、目の前の大観衆を見つめながら、私はなんとも言えない、清々しい達成感と高揚感に包まれていました。


人生って、やってみるもんだなー


そして、結果は、表題の通り「レジェンド部門」の準グランプリをいただいた訳なのですが、その喜びというよりも、ひょんなことからMr of the Yearに出場することになり、ウォーキングの奥深さを始め、(女性の)声援の力など、新しい体験をたくさんすることができ、その収穫の多さに本当に驚いています。このコンテストに参加しなければ、このような成果も、人生を見つめ直すきっかけも絶対に持てなかっただろうなと思うと、まずは参加して良かったなと心から思いました。私の座右の銘は、「人生、やってみるもんだなー」という妙な実感を掲げているのですが、これは広告代理店に長く勤めていた時に、いろんなクライアントとお付き合いし、いろんな提案をしてきた中で思ったことだったのですが、今回もその通りだと思いました。人生には時々「やらなければよかった」と思うような大きな失敗や後悔をすることもありますが、挑戦したことのほとんどは「やってみるもんだなー」と後になれば肯定できることばかり。だからやっぱり新しいことに逡巡してはいけない、もちろん新しければ何でもいいということでもないけれど、自分の人生に何らかのチャンスになりそうなチャレンジがあれば、それをためらってはいけないということを、今回の経験を通して、改めて痛感しました。


そして、自分と同じようにチャレンジを厭わないたくさんのコンテスタント(MrsもMrも)の方に出会い、その姿を間近に見れたということも大きな資産になりました。誰の人生にもハードルはあり、乗り越える苦労がある。それでもチャレンジを諦めない勇姿は、とても美しく、眩しく輝いていました。その姿はきっと、私のこれから先の人生も、ずっとずっと勇気づけてくれると思います。ステージで聞いた「なーさーん、頑張ってー」の声とともに。