じいさん・ばあさんの愛しかた : “介護の職人”があかす老いを輝かせる生活術
実家の大掃除と長距離移動により、投稿できていませんでしたが今日から再開いたします。
老人ホームの実態を介護の職人が明かす。
本書を読んで、「介護」という仕事は自分の想像を遥かに超えるものだった。僕自身、大学4年生の時に介護施設実習というものが1週間程度あり、デイサービスに通う利用者さんの生活補助や入浴補助、レクリエーションなどを経験した。
その感想は端的に言えば、「案外楽しかった」だ。
その感想は実際に現場で働いている介護福祉士の方は聞けば、「何を甘っちょろいことを」と言われてしまいそうだが、正直な感想だ。
だが、もちろん1週間程度ではその仕事の表面のことすらわからないのだから、本書を通してもう少しだけ介護の現場をのぞくことができた気がする。
印象に残った言葉たち。
ヘルパーや寮母とうまくやっていける度合は、体の重さに反比例し、人柄に比例する。
年を取ると個性が煮詰まる。
風呂なんか入らんでも死にゃあせん。
訓練にはなくてレクリエーションにあるものといえば目的である。
あなたは自分の老いと付き合えるだろうか。老人が嫌いだという人は難しいだろう。だってそれは自分の未来が嫌いだということだから。今、老人とうまく付き合っている人は、未来の自分ともうまく付き合えるだろう。老人と楽しく付き合える人は、自分の老いとも楽しく付き合えるに違いない。
本書には多くの出会いが盛り込まれています。ぜひご一読ください。
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