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035 ニュースレター1本に3ヶ月かかる。でも、いい。(稲田)2021/12/16

Webマーケ支援をしているBtoBのQ社様(一部上場)。
一緒にWeb活用してくれている営業部のおじさま方3名、皆さん、とっても良い方なのですが、コンテンツを書くのがちょっと苦手。

もちろん予算をいただいてコンテンツを作っていましたが、それだけでは予算以内の活動しかできず、いずれ手詰まりになります。何とか、顧客たち自身でコンテンツを作れる状況を作りたい。

連戦連敗の日々

これまで何回かコンテンツを書いていただけるようチャレンジしてみましたが、なかなか「これだ!」とマッチする手法が見つからず、連戦連敗。

ぼくは支援担当者ですが、いろいろ提案してみて上手くいかなくても、あまりあれこれ言いません。「皆さんにマッチするのはこれじゃなかったんだな」と思うくらいです。その代わり、「ぼくはぜったい諦めませんよ」と定例MTGの度に伝えます。おじさま方は苦笑いです。

ニュースレターを提案

あれこれ考え、「3人で1つのニュースレターをやってみたらどうだろう」と思いつきました。1人分の文章はワンテーマで短く済むし、3人いるから1つのニュースレターで3つのテーマが生まれます。これならメールの受け取り側もどれか意味のある情報があるはず。

さっそく定例MTGで提案します。3人のおじさん方も「それならやってみるか…」と承諾くださいました。

ぼくは原稿を書いてもらうシートを作り、内容の例を出し、ニュースレターの雛形を作り、おじさん3人の締め切りを設定しました。

もちろん上手くいかない

さあ、それで上手くいくか?
もちろん上手くいきません。

それでくじけていたら地方BtoBのWebマーケ支援はできません。
いつもはすぐ引き下がるぼくも、「この手法は多分この顧客とこのメンバーに合っているはず」と思うので、毎月の定例MTGでにっこり笑って、「じゃあ、締め切りの再設定をしましょう。今回はぼく、諦めませんよ」と伝えます。

最初の一人が書き始める

すると、2ヶ月目におじさんAが書いてくれました。しかも内容もいい。超うれしいです。大切な最初の一歩。喜びを120%伝えました。

ニュースレターの原稿ありがとうございます!!!
とっても嬉しいです!!!!!
内容も分かりやすく具体的でいいですね。素晴らしいと思いました。
これを毎月顧客に送れたら、お客様の頭の中に「◯◯のQ社」というイメージが少しずつ蓄積していくと思っております。

すると、3ヶ月目におじさんBが書いてくれました。もちろん超々うれしいです。喜びを150%伝えました。

ありがとうございます!!
お客様の懸念事項が具体的でとてもよいなあ…と思いました。
今からお客様方の反応が楽しみです。
Cさま、原稿お待ちしております!!!

すると、3ヶ月半目におじさんCが書いてくれました。これで完成ですから、超々々うれしいです。喜びを200%伝えました。

皆様のおかげで、念願のニュースレター1号が整いました!
とっても嬉しいです!ありがとうございます!!

これで、100%内製のニュースレターが完成しました。
3ヶ月かかりました。
でも、これで毎月のニュースレターが走り出すと思います。たぶん。

Q社様の『型』をひとつ見つけられた

この1年、ひとつもコンテンツを作れなかったQ社様が、来月から毎月ニュースレターをリリースできる。
そう考えれば3ヶ月の準備期間で、1つの柱が生み出せたのなら安いものです。Q社様の『型』をひとつ見つけられたので。

都心のWebマーケ支援から見たら、「なんじゃそりゃあ」という感じだと思いますが、地方のBtoB企業の一例としてこんなこともあります。
もちろん、年間50記事を一人で書いて、サイト集客を3倍にした営業部長さんも他社にはいらっしゃいますが、それはそれ。これこれ。

顧客企業のできることを、具現化していくのが大切だと思っています。
テニスプレーヤーに将棋をしてもらっても仕方がない。

企業にあったフィールドを見つけることが大切なんですよね。


サイト集客を3倍にした営業部長

年間50記事を一人で書いて、サイト集客を3倍にした営業部長さんのnoteはこちらです。よかったらご覧ください。


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稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
BtoB企業の成果に貢献するWeb活用について、Twitterで日々ツイートしていますので、よかったらご覧ください。

稲田英資のnoteはこちらです

主にWeb制作のことや、BtoBのWebマーケティングについて日々の気づきを書いています。よかったらご覧ください。

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