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vol.713 御津電子さんのトップページに感嘆する。 #今日のBtoBサイト 2025/1/24
中小の製造業の場合、Webサイトのトップページは「お客さんが知りたいであろうこと」「自社が知ってほしいこと」の掲載に全力で出し切るべし。それっぽい雰囲気だけのコピーやデザインの誘惑に陥るべからず。という言葉があります。
多くのWeb制作会社さんは「そんなの聞いたことない!」と憤慨すると思います。ぼくの言葉です。すみません。ただ大切だと思うんですよね。トップページですから、どこかで評判を聞いた見込み客が指名検索で訪れるケースが多いはずです。関連キーワードの自然検索での流入はそんなに期待できない。想像ですが指名検索で訪れる見込み客は大量にいるわけではありません。貴重な見込み客様のご来場です。
そんな初見さんを目の前にドリーミングなコピーを読ませたり、何業だかわからない飾り立てたデザインを見せつけたり、知りたい内容まで何層も深掘りさせたり、そんな悠長なことをしている場合じゃありません。最初のドアを開けたところから、「自分たちはこれができる!」と全力で伝えるべきです。ぼくはそう思っています。
とはいえ中々難しいんですよね。全力と思っていてもどこかで日和ってしまいます。その点、岡山の御津電子さんのWebサイトトップページは「おれたちのことを伝えるんだ!」という気持ちが全開です。
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ファーストビューのコピーでは自社の対応領域を骨太に掲げ、その後に以下が続きます。
主な取引先様
選ばれる3つの理由
代表挨拶
御津電子 4つの事業
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字面で見ると普通に見えるかもですが導線として置いているのではなく、それぞれの内容がぎっしり掲載されています。トップページで。すげえなあと思いました。
おそらく社員さんや社長さんといった方たちが自分たちで手探りで作っているのではなかろうかと妄想するのですが、その手の跡や思考の痕跡が見えるというか。「伝えるんだ!」という気持ちと意思がやっぱり全てを上回るよなあ…と改めて感じたWebサイトでした。