2022年7月のバングラデシュ
バングラデシュでは通常7月は雨期の月ですが、今年(2022)は様子が違います。何と42年間で最も降雨量が少なく、代わりに気温が上昇し、田畑の水不足など人々は苦しんでいます。気象庁によると例年7月の降雨量は500㎜、今年は211㎜とのこと。国中どこも高温で7月の平均気温は33.7℃、過去30年間で最も高い温度を示し、36℃超えの日もありました。最低気温でさえ平均気温より1℃ほど低いだけで、日夜猛暑が続いています。気象庁の発表では、7月には野火が18日間発生、なかには15日間にわたって火事が続いたケースもあり、発生日数は過去最高、国の独立以来7月がこんなに暑かったことはありませんでした。
例年、気温が上昇する暑い季節が終わると、6月・7月とモンスーンが到来し雨を降らせ、気温が下がるのです。ところが、今年は最高気温と少ない降雨量、そして野火を記録しました。
このような気象変動に対応するには、私たちも暮らし方や農業システムを変えなければなりません。
2022/7/31
JBCEAバングラデシュ カントリーディレクター
マハデブ. C. バス