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冬の朝

冬の朝は霞が立ち込め寒く、あちこちに濃霧が広がります。時にあまりに霧が深いため太陽の光が差し込まないほどです。もやがかかったようで遠くのものは殆ど見えません。日の出も遅くなる感じです。子どもや高齢者は朝方身の切るような寒さに悩まされます。夜露は朝日に照らされると葉や草の上に輝く真珠のようです。農民たちは牛やすきを持って畑に出かけます。子どもや高齢者は藁を集めて火を起こし、日光を浴びて温まります。それから人びとはチラ(干飯)、ムリ(精米から作るポップライス)、コイ(籾から作るポップライス)や、いろんな種類のピタ(米粉で作ったケーキやパン)を好んで食べます。また、冬の朝のデーツジュース(ナツメヤシの樹液)はとても美味です。美味しい砂糖菓子もデーツジュースと一緒に用意されます。

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冬の朝は裕福な人たちには快適で、温かいキルトをまとって美味しい食事や飲み物を楽しみます。一方、貧しい人たちは暖かい衣もなく寒さに悩まされます。時々、濃霧は車の走行を妨げ、事故も発生します。でも朝の霧は長く続かず、陽が上がると消えていきます。太陽が上がるにつれ、人びとから寒さも消えてそれぞれの仕事に就くのです。
バングラデシュを訪問する最高の時期は、乾期でさわやかな冬です。旅行客も日ごとに増え、コックスバザール、テクナフ、シュンドルボン、クアカタ、パハルプール、テトリアが訪問先として人気です。

2021年12月31日
JBCEAバングラデシュ 副カントリーディレクター
シャヒナ・カートゥン





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