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ダッカメトロに乗ってみました!

コラム ボンドゥの国に暮らして~その5

今年12月頃に予定されている選挙に向けて、バングラデシュ政府がいろいろな催しを企画・実行している2023年ですが、バングラデシュ初の都市高速鉄道(メトロ)であるダッカメトロ6号線(日本の南北線)も、経済成長の象徴的な存在とも言えます。メトロは、昨年12月に部分開業式典が実施され、施工完了時期よりも早く開通セレモニーを実施したインフラ整備の一つで、現地では、「選挙活動の一環として、バングラデシュと日本の国交樹立50周年に伴って、ハシナ首相が無理矢理に施工完了時期を早めて開通させたのではないか」とも噂になっています。
私も、息子(4歳)の強い希望により、自宅の最寄りポッロビ駅(Pallabi)から、2駅間を往復してみました。IDカードの購入、改札口の通過、駅ホームドアからの乗車などなど、現地の人にとっては初めてのことばかりで、一つ一つの工程を混乱しながらも楽しんでいるようでした。バングラデシュの経済発展を実感しながら、通勤する人でいっぱいの満員電車に押し込まれて乗車する現地の人々を想像してみると、なんだか少し面白くもあります。電車が活用されるようになると、生活様式もガラリと変わって、駅前にたくさんのビルができ、オフィス街も鉄道沿線にどんどんと増えるのだろうと思いながら、いつもと変わらないクラクションの音と都会の喧騒に耳を傾けるのでした。

タイトル写真:ダッカメトロ6号線の車両と駅プラットフォーム

福嶋祐子


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