美しい秋
バングラデシュは季節それぞれに特徴と美しさがあります。雨季の後、秋(8/16~10/15)になると太陽が輝き、空は晴れあがり、急に雷鳴と暗い空になることもありますが、大方空が清んでさわやかな日々です。秋の初めは蒸し暑い日もありますが、終わる頃には朝晩寒くなり、他の季節に比べて穏やかで過ごしやすい気候です。
お米の収穫が終わると田植えが始まり、ヒンズー教のドゥルガー・プージャー(2022年は10/1~10/5)祭りが開催されます。秋の花、果物、作物は人々の心を満たし魅了します。
田園地帯では、ジャスミン(ベンガル名siuli)、ばら、西洋かりん(bakul )、マツリカ(mallika)、ゲッキツ(kamini)、シクソシ(madhabi)などいろいろな花が咲き出します。湿地帯には蓮、川岸にカシ(kash)、そして白や濃いピンクのすいれんが池や湖、湿地帯の水面にゆれています。咲き乱れる花は、まさにきらめく星のようです。そしてバルミラやし、ココナッツ、デーツ、プラム、グレープフルーツなど、美味しい果物も秋の産物です。
印象的な月明かり、秋の優しい雰囲気は全ての人々を心底から魅了します。今年の9月は秋の特徴全てをまだ表していません。10月はどうか分かりませんが、例年どおりだと空は澄み好天となります。最近の異常気象を考えると、今年の秋が以前と変わらない自然の姿を保つことができたら、それはすばらしいことです。さぁ、季節の豊かな実りを楽しむ準備をしましょう。心地よい秋の特徴を再発見することは、私たちにとってまさにごちそうです。
2022/8/31
JBCEAバングラデシュ カントリーディレクター
マハデブ. C. バス
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