バングラデシュの農民たち
バングラデシュは農業国で国民の約8割が農民ですから、社会で重要な人たちになります。農民は朝早く起き、日の出前の祈りを捧げ、パンタバット(訳者注;残りご飯を水に一晩漬けたもの)で朝食を済ませ、家畜に餌をやり、それから農具のスキと2頭の牛を連れて畑に出ます。
炎天の陽ざしのなかで一所懸命に働き、時には昼食を取りに家も戻る時間さえありません。そんな時は妻が畑に食事を届けます。息抜きと疲れを忘れるために、耳に心地よい歌を歌います。
農民たちは私たちに食料を供給してくれるわけですから「国の命」です。彼らは自営業として営み、それはつまり我が国の失業問題を解決し、国の発展のために専念していることになります。
しかし彼らの人生はとても悲惨です。きちんとした家もなく、小屋に住み、雨や灼熱の太陽で仕事を阻害され、自分の土地も持てず、他人の土地を耕し、幾ばくかを得て、困窮のなかで家族を何とか養わなければなりません。
彼らの人生にも楽しみと苦しみがあります。良い収穫は歓びをもたらし、干ばつや洪水、サイクロンで収穫できなくなったらそれは苦しみで、その日暮らしで生き延びなければなりません。国のために尽くしているのに、彼らへの配慮がありません。ですから、私たちは農民のことをもっと大事にして、暮らしが良くなるように助ける必要があります。
2022/7/31
JBCEAバングラデシュ スタッフ
ウザル・クマル