バングラデシュの洪水
洪水は自然災害で、川の増水で起こります。バングラデシュは河川の国でモンスーン地域にあるため、過度の雨が主な原因で毎年洪水が発生します。数日間雨が続くと、河の水があふれて堤防を超え、広大な土地が浸水して洪水になります。
洪水は私たちの暮らしや所有物に莫大な損失を生じます。国の大部分が水浸し、トウモロコシ畑を水中に沈め、木を根こそぎにし、家や家畜、羊を押し流してしまいます。村ごと水にさらわれ、何千人もが家を失いホームレスになり、建物の屋上シェルターや木の上、船で過ごさなければなりません。
道路も鉄道も流され、通信システムも甚大な障害を被ります。通常生活は停止、人々は新鮮な飲料水不足に悩まされ、長期間飢えにも苦しみ、物価は高騰、またいろんな病気も発生します。洪水は悪い面ばかりでなく、実はよい面もあります。ゴミや汚物を流し去り、作物の生育に肥沃な沈泥物を運んでくることです。
私たちに重大な損害と苦痛の原因である洪水をコントロールするためには、よい排水システムを導入するなど適切な手段を講じることが必要です。
2022/5/12
JBCEAバングラデシュ スタッフ
ウザル・クマル