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2024.04.19 木通/甘野老/六角蓮/浦島草/朝鮮五味子/郁子・野木瓜/翁草



木通(アケビ)

学名 :Akebia quinata
科名 :アケビ科
属名 :アケビ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国

木通の名の由来は、秋に楕円形の果実がつき、熟すと縦に割れて白くて甘い果肉と黒い種子を覗かせる様子から、「開実(あけみ)」の意味で名付けられました。蔓、葉、根、果実には薬草としての効能があり、葉や果実、若芽は食用されています。


甘野老(アマドコロ)

学名 :Polygonatum odoratum var. pluriflorum
科名 :キジカクシ科
属名 :アマドコロ属
原産地:ヨーロッパ、東アジア

名の由来は、根茎の見た目がヤマノイモ科のトコロに似ており、甘みがあることが由来になっています。「トコロ」の語源については不明ですが、ヤマノイモの仲間のオニドコロやハシリドコロのように、多肉の地下茎をもつ植物を指す名に使われています。


六角蓮(ロッカクレン/ミヤオソウ)

学名 :Podophyllum pleianthum
科名 :メギ科
属名 :ハッカクレン属(ポドフィルム属)
原産地:中国
別名 :八角蓮

ポドフィルム属植物は、北アメリカ東海岸とアジアに隔離分布しています。中国の種はミヤオソウPodophyllum pleianthumとされ、蛇毒の治療薬に用いられ、『神農本草経』に鬼臼として文献もあります。


浦島草(ウラシマソウ)

学名 :Arisaema urashima
科名 :サトイモ科
属名 :テンナンショウ属
原産地:日本

テンナンショウ属の植物は性転換をすることが知られており、本種でも同様です。雄花から雌花への花粉の受粉はキノコバエの仲間による虫媒によって行われます。


朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)

学名 : Schisandra chinensis Baill.
科名 :マツブサ科
属名 :マツブサ属
原産地:日本、アジア北東部

ゴミシ(五味子)の名は、果実が甘味、酸味、辛み、苦味、鹹かん(塩味)を持つことから名付けられました。
江戸時代に生薬として朝鮮半島から輸入されていたため、朝鮮五味子とよばれ日本には自生をしていない植物であると考えられていましたが、輸入された五味子から得られた種子を平賀源内が薬園で栽培して生長を確かめた結果、これと同じ植物が日本にも自生していることが明らかになりました。


郁子/野木瓜(ムベ)

学名 :Stauntonia hexaphylla Decne.
科名 :アケビ科
属名 :ムベ属
原産地:日本、朝鮮半島南部、台湾、中国

日本では伝統的に果樹として重んじられ、宮中に献上する習慣があります。 アケビ等に比較して果実が小さく、果肉も甘いが食べにくいので商業的価値は殆どありませんが、現在でも生産農家はあり、皇室のほか、天智天皇を祭る近江神宮、靖国神社に献上しています。


翁草(オキナグサ)

学名 :Pulsatilla cernua (Thunb.) Bercht. et C.Presl
科名 :キンポウゲ科
属名 :オキナグサ属
原産地:日本、朝鮮、中国の暖帯から温帯

名の由来は、白く長い綿毛がある果実の集まった姿を老人の頭にたとえられ、 猫草(ネコグサ)という異称もあります。


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