高山寺:紅葉
京都市右京区梅ヶ畑栂尾町にある、自然豊かな古刹です。正式名称は「栂尾山高山寺」で、真言宗系単立の寺院です。
歴史
774年(宝亀5年): 伝承によると、光仁天皇の勅願により開創されたとされています。
1206年(建永元年): 明恵上人が後鳥羽上皇の帰依を受け、高山寺として再興しました。
明恵上人は、華厳宗の教えに基づき、自然と一体となることを説いた高僧です。 高山寺は、鎌倉時代には学問・文化の中心地として栄えました。
見どころ
石水院(国宝):明恵上人の住居跡と伝えられる、鎌倉時代の住宅建築様式を残す建物です。
鳥獣人物戯画(国宝):擬人化された動物たちがユーモラスに描かれた絵巻物で、日本最古の漫画とも言われています。
日本最古の茶園:栄西禅師が中国から持ち帰った茶種を明恵上人が植えたと伝えられる、日本最古の茶園があります。
明恵上人像(国宝):明恵上人の坐像で、鎌倉時代の肖像彫刻の傑作です。
その他:多くの国宝・重要文化財を所蔵しています。