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実光院:野梅/北山杉/藪柑子/黄実千両

実光院は、京都市左京区大原にある天台宗系の単立寺院です。 平安時代後期の1239年に、後鳥羽上皇の皇女である阿波内親王によって創建されました。 本尊は不動明王で、脇侍として矜羯羅童子と制多迦童子が安置されています。 実光院は、紅葉の名所としても知られており、秋には多くの観光客が訪れます。

実光院の庭園は、書院から眺める枯山水庭園と池泉庭園の二つからなります。 庭園全体を通して、四季折々の変化を楽しめるように、様々な種類の植物が植えられています。  

春の庭園には、白木蓮や源平枝垂れ桃、ツツジ、シャクナゲなどが咲き乱れます。 特に、4月に見頃を迎える八重桜と彼岸桜は、実光院のシンボルである不断桜との共演も見られ、華やかな春の庭園を彩ります。  

夏の庭園では、木漏れ日が差し込む中で、凛とした趣の山野草が楽しめます。  

秋の庭園は、紅葉と不断桜が同時に楽しめるのが特徴です。 特に、11月中~下旬にかけての紅葉シーズンには、燃えるような紅葉と可憐な不断桜のコントラストが美しく、多くの参拝者で賑わいます。  

冬の庭園は、雪景色の中に佇む不断桜の姿が印象的です。 冬の凛とした空気の中で、静寂に包まれた庭園は、身も心も洗われるような美しさです。  

実光院の庭園は、このように四季折々の表情を見せる、魅力的な空間です。



京都市北部から産する台杉仕立ての杉のことを産地名で北山杉と呼称します
ヤブコウジ(藪柑子、薮柑子、学名: Ardisia japonica)
キミノセンリョウ(黄実千両、Sarcandra glaber. var. flava)


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