ホラー&サスペンス小説「オメテオトルの森」
羨望と嫉妬、愛情と憎悪、陰と陽、表層と深層、遵守と違背、祈念と代償。
それらが交わる時、物語は加速する。
これは光を求め、闇に溺れた6つの物語。
ホラー&サスペンスの短編集・第一弾、「オメテオトルの森」。
第一話 失せ物
第二話 ホテルコンシェルジュのおもてなし
第三話 鏡の中のフレイヤ
第四話 町興し
第五話 百眠事変
第六話 お参り
◆第一話 失せ物
親友を殺してしまった佐藤は、その死体を山中に埋めた。
しかし、埋めたはずの死体はなぜか消えていた。
埋めた場所には、古くから伝わる奇妙な言い伝えがあった。
◆第二話 ホテルコンシェルジュのおもてなし
殺人を犯したホテルから届けられた忘れ物。
その忘れ物は、やがて日常を狂わせていく。
◆第三話 鏡の中のフレイヤ
幼い頃に双子の妹を事故で亡くした美紗。
高校生になった美紗は妹の夢を見るようになるが、それは現実をも侵食していく。
◆第四話 町興し
皆が幸せになれる「まちづくり」を目指しています。
そんな笑顔溢れるこの町へ、あなたも移住してみませんか?
そんなキャッチフレーズで移住者を募る「世津山町」。
高校生の桜は、父親の転勤で両親と弟と世津山町へ引っ越してきたが、町の入口では厳重な検問があり、町民達は笑顔どころか皆、死んだような顔をしていた。
桜が編入した高校でもそれは同じで、新しい友達もできずに過ごしていると、ちょっとしたことから隣のクラスの男子生徒・翔哉と仲良くなる。
「なんだかこの町って変じゃない?」
「普通だと思うけど」
桜が訊いても、翔哉はそれしか言わない。
学校も町全体も何かがおかしい中、東南アジアの小さな島へ高校の研修旅行として向かった桜達。
しかし、そこで桜は目を疑うような光景を見る。
世津山町に隠された秘密とは……!?
◆第五話 百眠事変
100年に一度の厄災。
前回からちょうど100年目を迎える今年、厄災として恐れられている「動く山」は現れるのか?
これまで類を見ないその厄災に備える為、日本でもそれに対抗する手段として特殊隊施設で各隊員の育成に励んでいた。
スクリーンに映し出される古い映像、教科書にある惨劇の数々、それらとともに実践訓練で戦闘機の操縦や通信技術などを学ぶ特殊隊員達。
今年、新たに入隊した田向は、幼い頃からの夢でパイロットを目指していた。
映像や写真で目にする「動く山」に田向は、いつしか興味を抱くようになる。
ソレは、どこからやって来るのか?
ソレは、何の為に姿を現すのか?
その疑問に答えはまだない。
そんな中、施設内に警報音が鳴り響く。
「動く山」の正体とはいったい!?
◆第六話 お参り
末期癌の妻を見舞いに行った夫は、そこで妙な噂を耳にする。
余命宣告されていた患者の家族が、病院近くの神社へお参りした後、その患者は完治した……というものだった。
半信半疑だったが藁にもすがる思いで、その神社へ向かった夫は必死に祈りを捧げる。
そんな夫に神はいったい何をもたらすのか!?
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