令和の安生洋二現る

SNS事情に詳しい方々はすでに知っていらっしゃると思いますが、キックボクサーの心直が修斗チャンピオンの新井丈にXでケンカを売ったそうですね。
(※これまでもこれからも、基本的に敬称略で通しますので、ご了承ください)
心直は平本蓮や久保優太らK-1出身勢の活躍にあやかってRIZINデビューを狙ったみたいですが、新井サイドが「ただの売名でないなら、やってやるからジムに来い」と返答。本当にHEARTSに行って、ガチスパーでボコボコにされた模様です。
立ち合い人兼ジム代表の大沢ケンジが終始心直にアドバイスを送っていたのも面白いと評判でした。
ユーチューブでその映像が発信されて、心直の漢気を称賛する声が多く上がりました。
ただ、これって昔に安生洋二がブラジルに乗り込んでヒクソン・グレイシーにボコボコにされた道場破り事件と同じじゃないでしょうか?
あの映像を観る限りでは、心直がММAデビューを目指しているようには思えませんでした。ブレイキングダウンのオーディションで「オレのパンチが当たれば誰も立ってられませんよ!!」とか言って威勢よくカマしたは良いものの、実際スパーさせたらあっという間に負けちゃったみたいな残念感。結果、心直は道場破りが失敗してカメラの前で謝らされることになりました。
まあ、修斗のチャンピオンとガチスパーしたら大体の人間はああなるので、彼は頑張ったし、口だけでないことを証明したのは良かったと思います。
しかしながら、やはりこの時代の格闘家はSNSでバズらないといけないのかと思わされる事件だっただけに、昭和生まれのおじさんとしてはモヤモヤするわけです。
人気って何なのでしょう?
かつてRIZINで、ボブ・サップと大砂嵐の塩試合が地上波ノーカット放送で、砂辺光久VS越智晴雄の軽量級チャンピオン対決がえげつない短時間のハイライトだった苦い記憶が思い出されました。
マカチェフとチマエフがよくごちゃ混ぜになる私が言うのも何ですが。

リング外にストーリーを作るというのは、アントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンの「伊勢丹襲撃事件」からある話ではあるので、有りっちゃ有りなんですけどね。


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