転校生は誰でもいつでもとにかくカッコいい

子供の頃、中国系の男の子が転校生としてやってきた。背が高くすらっとしてカッコよく、お近づきになりたかったのを覚えている。
彼は全く日本語が話せなくて、それがまたカッコよく思えたのだ。

何日かすると、彼は日本文化に馴染めない感がもの凄く漂っていた。授業中に脱走して先生たちに追いかけられていた。
誰も近寄れなくて、気がつくとあっという間にまた転校してしまった。

彼にとって日本の学校は苦痛だったのではと考え1人悲しく思ったのを覚えている。

先日、図書館の青少年コーナーにあった
『6カ国転校生 ナージャの発見』を読んだ。
ロシア人の著者はなんと、イギリス、アメリカ、カナダ、フランス、日本、ロシアの学校を体験したという。
教室のレイアウト、使うノートの形状やランチタイムの過ごし方が各国によって違う。
こんなに違いあったのかと驚くが、きっと文字で読む以上に本人はもっと違いを感じていただろう。

そして、この著者の素晴らしいところは全てにおいて面白いと書いてあるとこで、私ならきっと、この国のここが良かった、この国のこれに関しては改善した方が良いと思うなんて上から目線で指摘してしまうのだろう。

学校は子供の生活のほとんど全てだと思う。だから、その世界は一つじゃないよ、同じ年でも違う国でこんな過ごし方をしているよと教えてくれるのでぜひ学生の時に読みたかった。いつか息子が大きくなった時に読ませてあげたい。


漠然と思っていた『転校生はカッコいい』は、経験値が多くて羨ましいだったのかもしれない。

今から転校生には物理的にも年齢的にも無理だが、経験値を増やすことならまだ余裕ある。かっこいい人目指して経験値を増やしていこうと思う。

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