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伝説のライブアイドル・水野あおいさんを育てた野間真さんにインタビューする

2023年11月1日、野間真さんの事務所に急遽お訪ねし、ほぼ20年ぶりに2人で語り合い、大山文彦さんを偲びました。
伝説のライブアイドル・水野あおいさん(すでに2023年8月に復活しましたので、もはや「伝説の…」ではなく「いま再び歌い始めた」レジェンド・アイドルですね)を育てた野間真さん。
90年代アイドルを語るうえで、水野あおいさんの存在は重要です。

1990年代の「アイドル冬の時代」にあって、アイドル歌謡を歌う正統派アイドルを貫き、プレアイドル(後のライブアイドル)現象の原型となった。

Wikipediaより

その水野あおいさんを見出して育てられた経緯を、いま聞いておく必要があるのではなかろうか。この年の11月19日に再び開催することになった「お誕生日コンサート2023~あおいのこれがアイドル~」を視聴しながら(この日、私は新型コロナに罹り、ぶっ倒れていたのでアーカイブ配信で視聴)、気持ちがますます高まります。
2024年8月上旬、意を決して野間さんの事務所に訪問し、しばらくよもやま話をした後、唐突に切り出しました。
「実は野間さんにインタビューをしたいんです」
野間さんいわく「いやいや、なんでまた」「私なんかに今さら話を聞いて、役に立つものなんてないよ(笑)」

そこで、
①ライブアイドルの起源はやはり水野あおいさんであって、桃井はるこさんらにも影響を与え、今も脈々と続くアイドル文化につながっていること、
②斉藤貴志さんが監修した『アイドル冬の時代ー今こそ振り返るその光と影』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2016年9月発行)には90年代アイドル史が記されているものの、水野あおいさんについてはほとんど言及されていないこと、をまずはお話しし、
③さらに、東京大学名誉教授の御厨貴先生が実践されたオーラル・ヒストリーを例に、単に雑誌・本などに残された記録だけでなくキーパーソンとなった人に直接インタビューすることによって歴史がより立体的に見えてくることなどを、やや熱弁めいてお話ししてしまうことになりまして…(この時点ですでに呼吸困難……恥…)

オーラル・ヒストリー (oral history) あるいは口述歴史(こうじゅつれきし)とは、歴史研究のために関係者から直接話を聞き取り、記録としてまとめること。

Wikipediaより

まあ、ここでさすが野間さんだなと思ったのは、御厨貴先生ってご存知ですかとお伺いしたところ、野間さん、ああ存じ上げておりますよ、とすっとお答えになられたことでしたね。

野間さんいわく「たしかに田村ゆかりは水野あおいに影響されて、それで今、田村ゆかり自身がものすごく影響力あるらしいね。田村ゆかりは水野あおいのラストコンサートに来ているんですよ。斉藤貴志さんがゆかりんを連れてきて、そこで、すごい、すごいとなって影響を受けたって聞いている」
「それに、斉藤貴志さんが本を出した時は、水野あおいは完全引退して表舞台から完全に消えていたんだね。インタビューしたくてもできなかったんだと思う…」
そして、私が用意したインタビュー用のメモ(高校・大学、メリーゴーランド、アルテミスプロモーション時代の項目ごとに質問がびっしり)を見て「これは何回もインタビューしなきゃいけないことになるねえ」と半ばあきれたような顔をしながら、パーティションで隠れた自席の方に向かわれてしまうことに…

ああ、今日はダメかな、と思っていたところ、しばらくして急に素っ頓狂な声で「水野あおいのコンセプトだって? また難しい質問を…」と聞き返して、こちらの席に戻りおもむろに語りだしていき… その後、この日のインタビューは3時間近く続くことになったのです。

次の投稿から、インタビュー内容を順次書いていきます(乞うご期待)。


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