みやけひろし

その昔、80年代アイドル業界に深くかかわっていました。その後、普通に就職したため、30…

みやけひろし

その昔、80年代アイドル業界に深くかかわっていました。その後、普通に就職したため、30年あまりその業界とは離れていましたが、何かしら今の方々にも役にたつ情報があるのでないか、とアーカイブとして綴ることとしました。まあ、何が役にたつんだかは分かりませんが。ぽつぽつと綴っていきます。

最近の記事

野間真さんインタビュー#07~ちょっと脱線!「地下アイドル」とは何か~

――これはあとで聞こうと思っていたんですが、ちょうどその言葉が出てきたので。「地下アイドル」という言葉に対して、野間さん自身はどう思われているんでしょうか? 例えば、水野あおいさんが「地下アイドル」と呼ばれるのに対して抵抗はありますか? 「抵抗はまったくないですね」 ――ああ、そうですか。 「まったくないですね、地下ですよ、まさに」 ――野間さんのイメージする「地下アイドル」という言葉とは、地上波に出れないという意味での地下なのか、それともライブハウスの… 「ああ、ライブハウ

    • 野間真さんインタビュー#06~サードシングル『見つめていたい』~

      ――すみません、また脱線してしまいました。『春の輝き』がセカンドシングルで、その次の『見つめていたい』まで少し間が空いてしまいましたね。 「12月ですよ。3月に『春の輝き』『金のボタン』を出して、次は夏ですねっていう話を当然考えていた、7月ぐらいに。夏休みにキャンペーンをやりましょうかとかね。ところがそこで、センチュリーにもうお金がないという話になって、7月ぐらいに考えていたものが出せませんという話になった。  センチュリー側からこちらに言って来て、どうしましょうかと。プレス

      • 野間真さんインタビュー#05~シングル『恋なのかな???』『春の輝き』

        2024年9月中旬。また野間さんの事務所をご訪問し、インタビューをさせていただきました。 ――前回のインタビューで『あおい伝説』のモチーフが、実は堀ちえみの『CHIEMI SQUALL』(ちえみスコール)だったという話を聞いて、とても面白かったんです。そこで今日は、シングル曲やアルバムを中心に、その曲がどういうコンセプトで作家さんにどのような依頼をされたのか、というお話をお伺いできればと思います。 「なるほど、なるほど。たしかにそういう話はどこにもまだ出ていない、まったく出て

        • 野間真さんインタビュー#04~水野あおいさんのライブのあり方~

          『あおい伝説』秘話 ――ところで、少し特徴のあるアルバムCDで、「くますけ」という… 「『Aoi Special Edition ~フリル通りのくますけ~』というタイトルのアルバムですね」 ――あのCDはコンセプトアルバムですよね。 「そうですね」 ――朗読しているし、「くますけ」というキャラクターが… 「そう、キャラクターがね」 ――「くますけ」はどこから生まれたんですか? 「くますけは、本人が持っていたぬいぐるみです、もともと熊の… ちょっと不良品なのか、足のくっつき方

        野間真さんインタビュー#07~ちょっと脱線!「地下アイドル」とは何か~

          野間真さんインタビュー#03~水野あおいさんの芸名の由来~

          日比谷シャンテでおしゃべりの仕事も ――水野あおいさんをどう育てようとしていったかの話に戻りますが…… 「水野あおいという名前で活動を始めて、92年夏ごろからレッスンを始めているはずですね」 ――91年夏に履歴書をみて、出会って… 「91年に出会ってそれでレッスンをしながら、ぼちぼち92年ごろから日比谷シャンテをやっていたかな」 ――そうですね。 「92年の夏ごろまではあまり動いていなかったかな。何かやろうとは思っていましたけれど、地道に半年なり1年なりかけて… 92年の夏

          野間真さんインタビュー#03~水野あおいさんの芸名の由来~

          野間真さんインタビュー#02~水野あおいさんの履歴書とカセットテープ~

          まずは『歌姫伝説』のライブに出演 ――時間を少し巻き戻して、デビュー前、水野あおいさんをどう育て、どのように売り出そうとしたかという話を… 「まだアルテミスを始める前のメリーゴーランド時代、92年ごろの話になりますね。  あおいちゃんが『歌姫伝説』に出るようになったのは、92年秋ごろだったかな。「歌姫」とはライブハウスでそういうアイドル系の歌を歌う… だから「地下アイドル」は僕が起源かと言われるとちょっと違って、僕じゃなくて「歌姫」の方が前かもしれません。その『歌姫伝説』と

          野間真さんインタビュー#02~水野あおいさんの履歴書とカセットテープ~

          野間真さんインタビュー#01~水野あおいさんがソロデビューに至るまで~

          デビュー曲『恋なのかな???』秘話 「水野あおいのコンセプトだって? また難しい質問を…」と野間さんは急に聞き返して、こちらの席に戻りおもむろに語り始めました。 「ヤギハシカンペ―さんが多くの曲に携わってくれてね、水野あおいの音楽性には欠かせない存在でしたね」 「それと、沢田聖子さんが初期のシングル曲を作ってくれたのも大きかった。きちんとしたシンガーソングライターの方に作ってもらい、あおいちゃんのコンセプトを固めるのにとてもよかったと思う…」 突然、語りだしたことに少し戸惑

          野間真さんインタビュー#01~水野あおいさんがソロデビューに至るまで~

          伝説のライブアイドル・水野あおいさんを育てた野間真さんにインタビューする

          2023年11月1日、野間真さんの事務所に急遽お訪ねし、ほぼ20年ぶりに2人で語り合い、大山文彦さんを偲びました。 伝説のライブアイドル・水野あおいさん(すでに2023年8月に復活しましたので、もはや「伝説の…」ではなく「いま再び歌い始めた」レジェンド・アイドルですね)を育てた野間真さん。 90年代アイドルを語るうえで、水野あおいさんの存在は重要です。 その水野あおいさんを見出して育てられた経緯を、いま聞いておく必要があるのではなかろうか。この年の11月19日に再び開催する

          伝説のライブアイドル・水野あおいさんを育てた野間真さんにインタビューする

          プロフィール

          簡単にプロフィールを書きます。 高校生活、高校1~2年までは、わりあい普通の人だったと思います。 周囲の同級生でアイドルが好きな人がいて、まあそういう人たちと普通に話をする程度だったかと思います。 高校3年の春に(そう、82年5月です)、中森明菜さんがデビューしました。さあ、ここからが「沼」の始まりです。因みに中森明菜ファンクラブの会員番号はひとケタでした(まったく自慢にもなりません)。 中森明菜はあっという間にスターダムにのし上がり、ちょっと別のアイドルを応援しようと思い

          プロフィール

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          80年代歌謡曲ーーとくに今、80年代アイドルに再び脚光が当たっていると聞きます。その時代に心奪われ、今やおっさん、おばさんと化した方々をターゲットにテレビの特集番組でよく放映されているという実状もあるでしょうが、現在の若い人たちもそれなりに惹かれているようです。 なぜでしょうかね。 現在のアイドルは、グループで、ユニゾンで、フォーメーションを組みながら群舞でひたすらステージを魅せる、といったかたちであり、その一方で、80年代に多くみられたアイドルは、基本はひとりで(あっても

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