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財政裁判に寄せて

 今年の2月に提訴した当裁判ですが、発端となった原告団の財産の清算が出来ない事態が発覚してから、すでにまる2年になろうとしています。
 理不尽な整理解雇を受け10年を超えて共に運動して来た仲間を相手に、この様な事態に至ってしまったことは、本当に悲しいですし、とてもとても情けない思いです。
 それでも原告団の財産のほとんどは、ご支援をして下さって来た多くの方々からのいわば「浄財」ですので、争議を解決するまでの間も支援者の方々への財政報告をすべきだったのにできずに来た上に、解決した時点でも財政報告ができないという状態では、「本当に解決したんだ」と心底安堵することもできず、悶々とした日々を過ごして今日に至っています。
 提訴をお知らせした後も、「話し合いで何とかできないの?」というお声も少なからず頂いています。私たちも切に「話し合いで解決したい」と努力と忍耐とを重ねたのですが、話し合うというのは相手が応じてくれて真摯な意見交換ができてこそ、で、残念ながら真摯な話し合いができなかった故の苦渋の決断、提訴でした。
 原告団集会で決定したような「全財産の原告全員の頭割り」という清算が実現していれば、報告集会や報告集の費用も賄えましたし、お力添え頂いて来た諸団体や個々人、そして何よりもCCU(日本航空キャビンクルーユニオン)への恩返しが些少であっても出来たのにと、そんな思いで、また労働運動に携わる人間の矜持を守るために、この裁判は是非
とも勝たなければと、思っています。
 ご支援して頂いている、またご支援頂いた方々にはご心配をおかけしていますが、どうかこの問題を、「単なる労々のいざこざ」などとは受け止められることなく、「労働運動はかくあるべし」という視点からも、注目し続けて頂ければ幸いです。
                                                                                                                                                        Y.M


わが家の秋の実り   by Y.M

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