秋ピリカグランプリをいまさら一人で反省する『永日珍品』11
10月上旬の締め切りで、「秋ピリカグランプリ」という小説コンテストがあったんですよ。
で、吾輩はそれに投稿したわけなんですね。投稿作品がこれ。
現時点で43もの「スキ」を頂戴している。吾輩が、普段書いて投稿するものは二ケタの「スキ」を頂戴できれば上出来なくらいなので、それと比較すると大変に多くの「スキ」をいただいて、まこと感謝感激であります。
それはそれとして。
問題なのは、この「スキ」43という数字は、投稿作品が189あったという中でも最低域だということ。それに気付いてしまった、ということが問題なわけですわい。
ならば、「スキ」を取りにいくための内容にすり寄るべきか?
いや、それは非常にバカバカしい。吾輩は小説家になろうというのではないのだ。自分が書きたいように書けばそれで上出来だ。ただし!
吾輩の座右の銘は「臨機応変」である。
要求されているものを要求されているとおりに提出するのも面白いと思える人間なのだ。「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」というわけだ。
吾輩は、映画で言うと『ターミネーター2』が好きである。
何が好きって、とにかく話が進むところ。そして、メッセージをド直球に言うところである。
でもね? たぶん文学が好きな人って、メッセージのド直球を嫌う傾向にあると思うの。たぶん。たぶんだよ?
吾輩はねー、ストーリーを展開させるのが好きなの。
で、メッセージもすごくわかりやすく書いちゃう。「秋ピリカ」に提出した『ラブレター』も、まさにそれ。「わかりやすいお話を書こう」としている。
でも、文学好きな人たちって、ストーリー展開は求めていないし、メッセージを明示することを嫌う傾向にあると思う。
審査員がそうなのだから、こういう小説コンテストで「ストーリーを展開してまとめる」ことは、重要ではないんだと思う(必要じゃないとは言ってない)。
「心が動けばいい」んだと思う。
……と、いうことに気がついたから、未来の吾輩のために書き残しておくとする。
ちょっと、文学が好きな人が好みそうな小説を研究してみようかな。
やれないよりはやれたほうがいい。使うかどうかは、そのとき考えるとしよう。