お肌の悩み
みなさんは、「アトピー性皮膚炎」を知っていますよね。
家族や友人など身近な人にいる方も多いのではないでしょうか。
また、「アトピー性皮膚炎」でなくても、肌が弱い方もいるかと思います。
今日は、そんな肌の弱い方に対して伝えたいと思い、この文章を書いています。
また、それを側で支えている方にも、声が届けばと願って。
このページの内容
★私自身のこと
【重めのアトピー】
小中学生時代は何もなく、高校生ぐらいから手やひじ、ひざがカサカサしだしました。
大学生になった時は、顔にも症状が出始めました。
顔は引っ掻いてしまったことにより赤く腫れてぼこぼことした肌です。
元々は社交的な方でしたが、容姿に自信をなくすことで、少し積極性が消えてしまいました。
特に写真に写った自分を見ると、改めて現状を突きつけられた気持ちになり、「みんなと写真を撮りたいけど、写るのが少し怖い」という複雑な気持ちでした。
要するに「見た目もかなり大事だよね」と思っている青春真っ盛りの時期に、アトピーが悪化してしまったんです。
楽しく充実した大学生活でしたが、影の部分としていつまでも心に残ってはいます。
【むかし、困ってたこと】
・不潔にみられる(と感じて恐れおののく。)
アトピーの方は、肌をとても清潔にしている方が多いです。
けれど、肌を引っ掻いてしまい皮膚が剥がれてしまうので、それが不潔な汚れのよう に思われてしまいます。
周りが思っていない場合も多いのですが、本人は周りの数倍気にして病んでいきます。少なくとも私はそうでした。
・ケアが大変
私はお風呂上がりにステロイドや保湿クリーム等配合された薬を、電車で往復3時間かかる病院に取りに行っていました。
病院に行くたび、薬代と交通費と時間が奪われます。
また、お金のない高校生時代。親にお金を出してもらう心苦しさも加わり、悔しさが滲みます。
また、その薬は普通のボディークリームと違ってあまり伸びないので塗りにくく、お風呂上がりに毎回塗る面倒くささにもうんざりしていました。
・シーツや洗濯物が大変
薬が服について、洗濯でなかなか落ちなかったようです。
母に洗濯してもらっていました。今でも申し訳なさを感じます。
・「ステロイド大丈夫か?」の周りの心配。自分の心配。
ステロイドを使う恐怖。いろいろな情報を調べるたびに恐怖心は煽られます。
けれど使わないと悪化していき、どうしようもなくなる。「いつかよくなるかな…」と淡い期待だけ抱いて過ごす日々でした。
【今のじょうたい】
・目に見える症状、痒みはなく日常生活ではアトピーとは思われていません。
・塗り薬なし。飲み薬1錠。保湿。
【私の子ども】
私の子供も生まれつき肌が弱いようです。病院でも、私の肌が遺伝している可能性は高いと言われました。
そして、6ヶ月〜1年半くらいまで荒れが少しひどくなりました。
病院で薬をステロイド・ヒルドイド・プロペトを処方されました。赤ちゃんにステロイドをつけるのは少し怖かったですが、肌を正常に戻すのが第一と症状によって塗りました。
今は2歳半ですが、風呂上がりの保湿のみできれいな肌を保っています。
★有効な対策★
【前提として】
私は素人です。お医者さんの診察を受けて、言われた通りに適切な処置が一番です。
ただ、自分の中で有効だった方法はお伝えしておきます。
使えそうかなと感じて、気楽にまねのできるところをしてもらって、少しでも効果があれば幸いです。
【6つの対策】
①薬
月に一回くらい病院に行き、保湿剤(ヒルドイドローション)とかゆみ止め(ベポタスチン)を処方してもらっています。
朝、薬を1錠飲み、お風呂上がりに全身に保湿しています。ヒルドイドローションはよく伸びるので2分程度で終わります。
手や顔は乾いたと感じたら保湿しています。
手の場合は、ヒルドイドを塗った後にワセリン(プロペト)の2重がとてもいいですね。
大事なのは、使いたい時に手軽に使える環境にしておくこと。
私は、リビングやお風呂場、職場等に置いて、乾燥したら塗っています。
②紫外線対策
若い頃は気づいていませんでしたが、日焼けすると明らかに肌の調子が急速に悪くなりました。
外に長時間出る時は、日焼け止めを使うようになって、だいぶ改善しました。
③睡眠
本質的には、これが最も大事じゃないかと思います。
みんなよく寝ましょう。私は子供と一緒に10時前に寝て5時くらいに置きます。
④水分をとる
水分をこまめにとるだけで、圧倒的に体の内側から保湿されます。
ただし、意識だけでは難しいので、私は家にウォーターサーバーがあり、職場用に、500mlの水を買い込んでいます。
起きたて、寝る前には特にしっかり飲むようにしましょう。
⑤加湿
リビングと寝室に加湿器を置いています。安いものでもいいので乾燥の時期には加湿しましょう。風邪もひきにくくなります。
⑥シャワーヘッド
余力があれば取り付けましょう。4〜5000円程度で塩素除去機能のついているものがよいかと思います。私の場合は、そこまで影響はないように感じたので優先度は低めです。
お金のかかる対策が多いですね。
睡眠・水分等 お金のかからないものや低コストのものから始めてみてはどうでしょうか。
ただし、面倒なことは続かないので、少しのお金で毎日の習慣が楽になるものはお金をかけてもいいかなとは思います。
★周りで支えている方へ★
どんな病気でもそうですが、周りで支える人もいろいろな大変さがありますよね。
例えば、我が子だったら。
心配だし、自分が変わってあげたい気持ちになる。
ただ、心配すればするほど支えるのは大変です。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。と毎日気を使います。
そして、子どもが大きくなり自分で管理するようになると、「あれもこれもさせないと」と相手に嫌がられてでもやってほしいことを伝えるようになります。
「搔いちゃだめ。」
「ちゃんと薬を塗って」
「早く寝て」 と。
ただ、本人はわかっていることが多いんです。
「掻きたくない、でも痒い。」
「薬塗らなきゃ、でも面倒臭い」
「早く寝た方がいいけど、やりたいことが…」
どんな対策や良質なアドバイスも、過度になると相手にストレスを与えてしまいます。
・改善の方法だけ伝えて本人に任せる
・保湿や生活習慣等、自分にあった方法を無理のない範囲で取り入れる。
何よりあなたと大切な人の関係性がこわれないように、そして自分のメンタルケアを大切にしながら接してみてはどうでしょうか。
★まとめ★
ここに掲載したのは、私の場合の例です。
アトピーで苦しむ方、それを周りで支える方 に少しでも役に立てばいいなと思います。
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