001 「さとうきび」から「黒糖」へ
黒糖の産地「小浜島」は、沖縄県八重山諸島(竹富町)に点在する島のひとつ。
東京から約2,000Kmの離島「小浜島」では、肌を射る陽射しも南風(ぱいかじ)が心地よくしてくれる。石垣港からの定期船が接岸された小浜港では旅行者と島人(しまんちゅう)が行き交う。
到着から出発までの10分間で人や荷が降ろされ、船内の清掃・消毒などが手際良く済まされると、再び石垣港へ向かう人々や荷物を乗せ出港してゆく。
船が出ていき、旅行者は宿泊先のホテル送迎バスに乗り込み、島民は思い思いのスタイルで島内に向かってゆく。桟橋には埠頭に寄せる波音と風の囁きだけが残る。人気の無い港は、離島であることを想わせてくれる僕の好きな景色。
島の集落やリゾートエリアへ向かう道端にはさとうきび畑が広がり、製糖工場からはさとうきびを圧搾し、抽出した糖汁を煮詰めるふわりと甘い香りが島内に漂う。
夏の陽射しをたっぷり浴び成長したさとうきびが、冬の北風を受けながら糖度を増した1〜3月が収穫・製糖の季節。
今年の収穫分で製糖された黒糖を、この時季に味わうことができるのは黒糖好きには嬉しい限り。沖縄県でも希少な小浜島産黒糖は、ほのかなグリーンな香りとコクのある味わいが特徴。
陽射しが明るく感じられ、気温も23℃以上の気候のやいま(八重山)、
日本最南端の竹富町(小浜島)は夏本番へ向けて輝き始めている。
今年こそ、夏は小浜島へおーりとーり!(いらっしゃい!)
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