50代精神障害者は社会に必要ない?
去年の暮れからのこの1年間で、障害者雇用の求人に10社くらい応募したのだが、全て、書類選考で不採用が続いている。
自分も採用を担当していたこともあるので、履歴書を一見すれば選考するまでもなく不採用の判断をする企業側の判断はもっともだと思う。
自分がやっていた頃は、履歴書を持って面接に来てもらう形だったので、とりあえずは実際に会って、その時に初めて履歴書を見るのだが、今はどこも面接に至る以前に書類を送付して一時選考があるので、会ってももらえずに不採用にされてしまう。
確かに、傷の多い履歴書なので仕方ないのだが、それもこれも自分が発達障害だということに気づかずに生きてきた結果なので、自分が発達障害であるということが分かっていれば、これほど転職を繰り返さずに生きて来れたかもしれない。そうじゃないかもしれない。
これまでの、ただ生きづらさを感じ続けてきた50年ちょっとの年月と、自分の障害を理解して、その生きづらさを少し冷静に俯瞰できるようになった今現在とは、大きな違いはあるのではないかと思うのだが、そんなこと企業の方からは知ったこっちゃないのだろう。
いっそのこと、応募段階でのミスマッチを避けるために、雇用機会均等法なんて撤廃いてもらった方がよっぽどいい。
求人票に、「男性不可」「30代まで」「精神障害者不可」とはっきりと書いておいてほしい。そうすれば、無駄な時間や手間をかけずに済むのに。
実際問題、選考段階で差別はされているのだから、求人票だけ公平な表記をしたところで意味がないと思う。
世の中、なんだかんだ言っても、差別は排除しきれないくらい蔓延しているし、いくら法律で差別撤廃を示してみたところで、一人一人の心の中には少なからず「こういうタイプは嫌い」というような気持ちがあるのだから、差別意識なんてなくらないよ。あからさまな態度を示さなくても、そういう人には近づかないとか、関わり合いにならないようにしているのだから。