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お洒落とは無縁な僕の生活(47)

令和五年四月二十五日(火)

父送る

 雨だった。しとしとと降るような雨ではなく、ぱらぱらと小雨が降っている。それでも、通勤には支障が出るため、父を車で送っていかなくてはならない。起床は6時頃だった。いつもは8時過ぎくらいに起きるため、少し眠い。それでも顔を洗って、着替えて、父を送るために運転した。運転中に噛んでいたのはキシリトールガムだった。普通車と軽自動車と、どちらにも常備してある。その清涼感を噛みしめながら、父を駅まで送り届けた。

台本メモ書き4枚

 仕事先に最終台本を送って、その確認待ちの間、次回の台本のメモ書きをする。ざっくりとしたキャラクター設定やプロットは終わらせてあるけど、より自分の内側にキャラクターがきちんと存在感を得られるように、細かなところをメモしていく。具体的にはいわゆるプロフィールとか、そのとき思いついたセリフとかだ。書いているうちに見えてくるものもある。信念とか、目的意識とか。そういうものが見えてくると、わくわくする。存在感を得られた気がして、早く台本を書きたくなるが、そこをぐっと堪えて、もっと練り込んでいく。納品が無事に済んだら、書き始めよう。

同人マンガ『ReApeRS』を読む

 気になっていた同人漫画『ReApeRS』を読んだ。最初は気まぐれだったのだけれど、読んでいるうちに続きとか、その前日譚のようなマンガとか、色んなものが気になって、結局は公開されているものをほとんど読んでしまった。
 作者の九艦長さんはこれを「スタイリッシュC級ホラーコメディっぽいバトルしないバトル漫画」だとジャンル定義している。確かにコメディだし、ホラーだし、スタイリッシュだし、バトルがメインではないバトル漫画である。つまりごった煮で、作者の好きなものを全て詰め込みましたって感じがする。
 そこが良い。愛が伝わる。それに実は同人漫画でもかなりレベルが高く、登場人物それぞれにきちんとバックボーンがある。性格もそれぞれに個性的で立っていて、そこが魅力的で、人物像をもっともっと知りたくて、背景にあるものを知りたくて、つい読み進めてしまう。もちろんストーリーそのものも面白いのだけれど、さらに興味深いのは、人物像のバックボーン同様、世界観もまた魅力的だというところだ。
 この世界では神が可視化されている。その彼らとコンタクトを取れる人たちがいて、その中には世にはびこる化け物である「成り代わり(クロウラー)」を退治する者──「刈り取る者(リーパー)」がいる。クロウラーを退治すると、神からポイントを授かる。主人公たちにはそのポイントに応じて奇跡を起こしてもらうという目的がある。
 もちろん、それだけではない。この世界にはもっと様々な背骨があるのだけれど、ここで書くときりが無いから、この辺にしておく。
 いずれにしても、全てにおいて魅力的な漫画だ。唯一の難点はグロ描写があることらしいが、ぶっちゃけ僕には気にならなかった。むしろ最近読んでる呪術廻戦のほうがよりグロテスクなところがあるくらいだ。
 登場人物、しかも主人公は果たして善人なのかどうかはわからない。というか多分、善人ではない。でも人を助けることはあるし、実際化け物を倒して人々を救っている面もあるから、そこが上手くバランスが取れている。周りがはっちゃけまくっているから、クールな主人公の突っ込みとか、顔芸とか、なんか少しだけお茶目なところがかわいい。ネーミングセンスも抜群だ。シュニーヴァルという名前、覚えてしまった。
 それに宗教系というか、外国の話のようでもあるが、実はちゃんと日本人も出てくる。きちんと読めてはないが、前日譚のような作品にあたる『REAPERS-origin-』では、日本の高校生が主人公?として出てくるのだ。その辺りの関係性とか、シュニーヴァルだちとどう関わっていくのかとか、わくわくが止まらない。どこかで連載でもすれば人気が出そうなのに。今後も楽しみな漫画だった。

パステル画122枚目

 日誌を1300字ほど書き、買い出しを済ませたあとで、パステル画を描いた。今日は桜の名所として地元でも知られている観音池公園である。桜の季節に行ったので、一応桜を描いたのだけれど、遠景だから桜メインではない。それでも公園に日が照り、桜と緑を映えさせている光景は気持ちよかった。それが再現できていたら嬉しい。

本好きの下剋上1巻を2割ほど読む

 PrimeReadingで気になって、本好きの下剋上1巻を読んでいる。だいたい2割ほど読み終えた。なるほど、人気になるのもわかる。面白い小説だ。特に主人公が本が好きで、本を求めて新しい人生を生きていく様子は、シンプルながら力強いわくわくさを備えている。どうしてこんな単純なのに面白いんだろうと考えたら、たぶんRPG的な要素があるんだろうな、と思った。少しずつ情報を手に入れ、アイテムを手に入れ、成長していく様子。それがWeb小説特有の、一話一話を短く切った話に、必ず勝利感とか、前に進んでいる感じとかが得られる。だから先へ先へと読みたくなるのかな、と感じた。
 まあ難しいことは考えなくても、とにかく面白ければそれでいい。仕事終わりに読むことを楽しみにしつつ、その日は名残惜しくページを閉じた。

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