影響力のある言葉遣い
その昔、日本全国の全然違う方言を用いて話す子供たちを一時間同じ部屋に入れて遊ばせたところ、最後にはみんな関西弁になっていたという、冗談を聞いたことがある(あるいは本当かも)。
どうやら、強いアクセント、影響力のある音に皆、影響されやすいのね。
話は変わり、その昔、現地採用で海外に出たばかりのころ、生活が非常に苦しく、見るに見かねて、友人のレストランのオーナーがバイトに雇ってくれた。人は足りていたし、絶対にいらなかっただろうなぁと思うけれど、時給も出せるし、まかないも出せるからおいでと声をかけてくれたのである。
今思い出すだけでも涙が出る話である。
が、論点はそこではない。
そのオーナーは昔はやんちゃで、金属バットを片手に(*ただのイメージ。実際そんなことしてない)バイクを乗り回していたような男の中の男系。従えているシェフやらスタッフも身体にタトゥーを一か所は入ってる人達が多かった。もちろん彼らもワタクシがゲイという事を知っておりウェルカムしてくれたのであるが、通例儀式というか、名刺を見せ合うように、
「俺は片」
「俺は腕」
「俺は足」
と、タトゥーを見せ合う中、最後に一斉にアタシに視線が集まり、とっさに
「アタシは眉!」
*アートメイク
と眉毛を指さし、ドヤ顔をし、笑いを誘いながら仲間に入れてもらった。
そんな厳ついノンケぞろいの店でもオネェで話していたので、面白がってマネするノンケ達
「このパスタを3番テーブルにお持ちするがいいわ!」
「ならそこをどくがいいわ!」
などと言いだし、
ハタと・・
「み、、、皆オネェになってる」
と思った次第である。
翌日、強面の同僚が
「俺、昨日、グラス割った時、一人で回りに誰もいなかったのに『ヤダ!』って口走ってた。お前の顔がチラついた」との報告が、。
更に最近、友人の子供達と動画の撮影や制作を行っているのだが、母親@友人から
「ねぇ、最近長男がオネェ言葉使うの…『ちょっと待つのよ!』とか言いだしてさ」と面白がっていた。
ど、、、どうやらオネェ言葉は関西弁に負けず劣らずインパクトがあるらしい…と思う今日この頃なのであった、、。