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親が子どもに関われる時間って実はほんのわずか

先日、3歳の娘に
「にぃに(兄)は大人でしょ?」
と聞かれました。

歳が離れていると、みんな大人に見えるよね、と思い
「まだ子どもだよ。10歳も離れてるから大人に見えるかもしれないけど、まだ子どもなのよ」
と回答。

「じゃああと何年で、にぃには大人になるの?」
と娘。

「今13歳だから、あと7年…(あ、今は18歳で成人だった)じゃなくてあと5年かな」
と答えた時、なんかとても寂しい気持ちになったのです。

子どもはあっという間に親の手を離れてしまう

たったの5年か…。
5年なんてどれほどあっという間か、身をもって分かっています。


だって、今から5年前、つまり息子が8歳の時といえば…


シンガポールから帰国して、日本での生活を始めた頃。
息子が野球チームに入りたいと言い、近所の学童チームに入部した頃。
私の前回の運転免許更新で、囚人のような写真で出来上がり、捨てたくなった頃(笑)


思い返したら本当に一瞬の出来事です。

こんな一瞬を過ごしただけで、あなたは大人になってしまうの?

まだまだ私の可愛い小さな息子でいて欲しい。
心の底から寂しさでいっぱいになったのでした。

2014年の子連れ単身赴任。
2人きりでシンガポールへ渡ったあの日、
不安そうな私を勇気づけようと、手を繋いだまま顔いっぱいの笑顔を作って私を見上げていたあの息子も、
今では私よりも大きくなりました。

週末になると鏡の前で私の隣に立たせては、
「大きくなった〜、なんか先週よりまた伸びたんじゃない!?」

と飽きもせず毎週やっているのですから、息子の成長が嬉しいことには変わらないのだけれど、この寂しさはなんだろう…。

思春期は突然に…

最近は思春期に入り、めっきり学校の話もしてくれなくなりました。

元々かなり温厚な性格なので暴言を吐くようなことは無いですが(今のところ)
何を聞いても「んー、まぁ普通だよ」しか答えてくれません涙

朝出かける時はいつもハグをしてから送り出していたのに、
あからさまに避けられるようになりましたw

生まれてこのかたずっと裸族で、お風呂に入る前も、入った後も完全素っ裸でふらふら過ごしていたのに、
ある日ドアをガチャリと閉めてお風呂へ入るようになり…

学校の勉強の方もすっかり忙しくなり、今のインターナショナルスクールでは来年からハイスクールです。


息子のお世話をできる時間を大切に

今息子が打ち込んでいる、クラブチームでの硬式野球。

野球を続けているというと、一番言われるのが
「お母さん、お当番とか超大変でしょう??」
という心配です。

たしかに、野球をやる息子を持つとかなり大変です笑

とにかくユニフォームの泥汚れが半端ではないし、監督のお弁当準備や遠征に向けた大荷物の積み込み、4時起きで早朝からの車出し、応援付き添いや試合中のアナウンス、スコアまでとにかくやること盛りだくさん。


ですがある日のこと。
チーム内でも、特に積極的にお手伝いを申し出てくれるあるお母さんを案じ

「そんなにやってくれて本当にありがとう、でも大変でしょ?無理しないで」
と言った時、

「心配ありがとー!
でもね一番末っ子のこの子のお世話終わったら私の子育て終わっちゃうのよ。だからまだ息子のお世話できる今を大事にしたくって…
だからぜーんぜん大丈夫!私にやらせて!」

と返答があったのです。

どこかでは分かっていたけど、どこか気づかぬふりをして蓋をしてきていた感情が溢れ出した私。(なんか泣けました)

本当、そのお母さんの言う通り。

高校生になれば、部活のお手伝いにいくことなど叶わなくなる。
大学生になればもうほとんど大人と同じ。
自分で考え、自分で決めて行動するようになる。


寂しいな…。

子どもの成長は何より嬉しいことなのだけれど。

もうちょっと、ゆっくり大人になってもいいんだよ。



あとがき
ちょっと寒くなってきたせいもあるのか、感傷的w
最近、小学生くらいの男の子とお母さんが一緒に歩いているのを見ると、本当に懐かしい気持ちになる昨今。
突然やってきた息子の思春期に一人取り残され、過去の日々の思い出に浸る母でした。

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