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外国で働くママの強い味方 メイドさんの雇用

外国で女性が一人でフルで働き、子育てしながら子どもの面倒をみる、というのは簡単ではありません。

働き方や会社によるのかもしれませんが、私の場合は単独で会社の立ち上げをしなければならない立場だったので仕事もたくさん。ビジネス会食なども多くありました。
なので、シンガポールではとても一般的で、約半数の家庭が雇っているというメイドさんを我が家も雇う事に。


シンガポールでメイドさんを雇う場合の2つの方法
①住み込みのメイドさん
主にアジア発展途上国(フィリピン・インドネシア・ミャンマー等)からの出稼ぎの女性。賃金は安いが、盗難や常識のギャップ、言語問題(英語が話せない)なども多くあるため、良い人を探すのが非常に重要。

②通いのメイドさん
基本的にシンガポール人のみが働け、最低賃金も適用されるので時間給が高い。ただ、常識も英語も通用するため、たまに単発でしか依頼しない家庭ではよく利用される。


シンガポールに移住してくる前から激務になることは予測していたので、我が家では迷わず住み込みのメイドさんを探す事にしました。

メイドさん探し準備編
まずは採用したいメイドさんをイメージ

具体的に条件を書き出す
・宗教・言語・年齢・メイド経験の長さ・何人の雇い主に雇われてきたか・雇い主1人あたりの勤続年数・結婚の有無・自分の子育て経験の有無・子どもの面倒をみた経験の有無・出稼ぎに来ている理由・学歴 等

メイドさん探し本番編
Far East Shopping Centerという、オーチャード(シンガポール一番の繁華街)にある大きな建物に、メイドさんのエージェントがたくさん入っているのでそこにいきます。
混雑はありますが、日曜日に行くのがベストです。なぜなら日曜はメイドさんの休日なので、気になる人がいたらすぐに直接会える確率が高いからです。

とにかくたくさんのエージェントオフィスに直接行って、自分が大事にしたい採用条件についてそれぞれのオフィスでスタッフに話をする

スタッフが条件に基づきバイオデータと呼ばれる履歴書のようなものをざっと10名分ほど見せてくれる

気になった人がいればその方と今日直接会えるか聞く

メイドさんがその日にいればすぐに面談開始
いなければ携帯番号を伝えておき、面談できる日を伝えて連絡を待つ

メイドさん決定の決め手
エージェントの良し悪しは正直どこもあまり変わりません。大事なのはとにかくたくさんのメイドさんと直接話をして、自分の条件やフィーリングにあう人を見つけることです。
ただし、良いと思う人は、他の雇い主からも引く手あまたのことが多く、迷っているうちに他の家庭で雇われる事になることもしばしば。なかなか簡単ではありません。

(シンガポールにいる間、様々なトラブルで3人もメイドさんを変えざるを得なかった私。住み込みメイドさんのマネジメントの大変さについては、また改めてお伝えしたいと思います)

メイドさん用の部屋
シンガポールの家は基本的に広めの作りの家が多く(だから異常に賃料が高いのですが)住み込みのメイドさんが住むのを前提に作られている家が多いので、助かります。
しかし、中にはその部屋の無いコンドミニアムも存在します。その場合でも、どの家にもボムシェルター(なぜか、シンガポールでは戦争などの非常時に隠れるための小さな部屋の設置が義務付けられているのです)はあるので、その部屋に住んでもらうこともあります。

メイドさん雇用にかかる金額
①メイドさんのお給料:500-650 SGD(1SGD=80円ちょっと)
②メイドさんの生活費:300-400SGD
全て込み込みで月々$1,000くらい。

②の生活費というのは、メイドさんが住み込みで暮らす際にかかる食費やトイレタリー関連費用、水道光熱費などの事。メイドさんが稼いだお金をきちんと本国に送金できるよう、生活面ではお金がかからないように雇用主が負担することが義務付けられているのです。

日本の感覚からすると、メイドさんのお給料も、こんなに安くて大丈夫?と思いますが、彼女達からすると母国では到底稼ぐ事のできない大金だそうで、「毎月送る400SGD(約33,000円)で親族含め6人を養っている」という話も聞きました。



先ほども少し書きましたが、良い事ばかりではないのが世の常です。メイドさんは有り難い存在であるとともに、とっても頭を悩ます存在にもなり得るものです。

生まれも育ちも価値観も、何もかもが違う中、盗難・借金・お金の使い込み・子どもの安全管理怠慢・懈怠・彼女達の男性関係… 色々な問題に直面しました。
その辺のディープなお話はまた別の機会にしたいと思います!

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