シンガポールローカル小学校に落ちる→インド系インターへ
シンガポールに子どもを連れていくと決めた時点で、子どもの小学校入学についてはセットで考えなければなりませんでした。移住時はまだ幼稚園でしたが、しばらくして小学校入学を検討すべき時期に。
まず私が第1優先で考えたのはローカルの小学校です。
英語も中国語も学べるし、とにかくめーっちゃ勉強させるという部分に魅力を感じました。
息子は勉強自体はそれなりに好きだと思うものの、周りが遊んでいればすぐに羽目を外して遊んでしまうタイプなので、しっかりと周囲とともに勉強にも打ち込める環境が良いと考えました。
シンガポーリアンのお母さん方とお話ししていると、「昔に比べれば詰め込み式じゃなくなったし、宿題も信じられないような量は出なくなった」そうですが、それでもやはり勉強量がすごいらしいです。
個人的には、インターナショナルスクールの自由闊達、クリエイティビティ満載な雰囲気もとても好きなのですが、それでもやはりある程度詰め込むべき時には詰め込むべき、と考えていたので、ある意味迷わずローカルに応募していました。
シンガポールでは外国人である私たちにとっては超・超狭き門。有名な投資家の方のように、多額の寄付も長年の地域ボランティアなんかもしていないことを考えると、本当に狭き門です。
シンガポールのローカル小学校は9月にApplicationを提出します。その際には、戸籍謄本も必要になるので、早めに用意しておくにこしたことはありません。
9月に提出して、「結果は11月末までにおしらせします」と。
まずはシンガポール人が応募。次にPRホルダー(永住権を持つ方々)が応募。最後にほんの少し余った座席を、外国人たちみんなで奪い合うのですw
その外国人向けの応募はフェーズ3と呼ばれるのですが、それぞれのフェーズごとにMOE(シンガポール教育省)が残席数を公開します。そしてその残席数などをみて自分の良いと思うところに応募して、あとはくじびき抽選です。
うちの場合は、ChineseGardenという、西の果てのようなところにあるYu Hua小学校に応募。セントラルから離れたかなり不便な場所にあったせいか、残席数が他に比べてかなり多かったのです。
とはいえ、残席数だけ知らされても、応募者が多くちゃ意味ないですよね。なので、「倍率教えてください」とMOEに連絡。「電話では教えられないので直接MOEの窓口に来て担当者に交渉して」と言われ、MOEまでわざわざ行ったのに「そのデータは取っていません」と担当者から言われ骨折り損(涙)
「倍率集計していないなんてわけないでしょ!」と突っ込みましたが、もうそんな言葉には慣れているんでしょうね。「いや、取ってませんてば」と一蹴。なぜ倍率を教えてくれないのか不思議でしたが、結局教えてもらえませんでした。
当日願書提出を出しにいったらビックリ…。
その学校では、約80席くらいの席を取り合うことになるのですが、すでに私の手元の整理番号は200番。私の後ろにも列は続いています。しかも私が行ったのは2日間あるうちの初日の朝の部で、今日の昼の部に加え、明日の朝・昼の部があるので、単純計算でこれの4倍以上(800人)はいる可能性が十分に…。
ば…倍率10倍!!
もう、もったいぶらずに結果報告します。(結果は郵送で自宅に届きます。)
案の定、大外れ!かすりもしませんでした。外国人コミュニティの中でヒアリングもしましたが、まず入れたという人の話は一切聞けませんでした。1人だけ、キャンセル待ち結果の出た方が居ましたが、結局キャンセルは出ず、ローカル小学校へは入れなかったそうです。
幼稚園の園長先生や、シンガポーリアンのママ友に相談したら、「XX小学校に空きがあるという噂聞いたから電話してごらん!」とか、いろいろ教えてくれたのですが、あちこち直談判で電話しても全滅。
箸にも棒にもかからない、というのはこうゆうことをいうんだわ、と笑ってしまうくらいの無理さ加減でした。
ということで、シンガポールローカル小学校の入学月である1月入学を目指していた中、11月末に急に宙に放り出され、学校探しをすることになるのです。
私はくじ運が悪いのですが、こうゆう時いつも無駄に楽観的で「結構抽選当たっちゃったりして!」なーんて思っていた私は、正直結構がっかり涙
そこから怒涛の学校探しが始まります。
シンガポールローカルに行けないとなると、あと残された選択肢は日本人学校かインターナショナルスクールです。シンガポールで教育を受けさせたい、と意気込んでこの地にやって来たわけですから、日本人学校という選択肢はありません。
かなりいろんなインターナショナルスクールを見に行きました。そして、お子さんをインターに入れているお父さん、お母さんにも話しを広く聞き、雑誌やインターネットの情報も様々収集。
そして最終的に決めた学校はインド系インターナショナルスクールでした
なぜか…?それは、これからはきっとインドの時代だからです!笑
シンガポールにあれどインド人学校はもはやインドそのもの。
入学受付の事務所もまるでカオスで、みんなが順番を無視してどんどん入ってきます。だから自分も負けじと入っていかないとどんどん待ち時間は延びるばかりです。
美しいサリーを着た事務員の女性も、話す英語がタミル語にしか聞こえず、何度も何度も聞き返してため息をつかれる始末。だけど、実はそんなに嫌いじゃない、このカオスな感じ。
だって、「事務の方にも愛想よくして気に入られなきゃ」とかいちいち考えなくて良いし、私も息子も、揉まれてたくましく図太くなれると思うから。
できればやっぱり、砂漠の中に一人おいてけぼりにされても、自力で生き抜いてくるくらいのタフな子に育って欲しい。だからインド人学校なのです。
英語と算数の入試がありますが、試験自体は簡単な足し算引き算の問題でそんなに難しくなかったのもあり、特に苦労なく合格させていただきました。それに試験と言ってもそんな大仰なものではなく、子どもだけちょっと別室に行って紙を渡され、15分くらいで解いて、その場で合否が伝えられる、という非常〜〜〜〜に合理的?なシステムでした。
じゃあ、「制服と体育着はオーチャードストリートにあるBIBI&BABAという店で自分のサイズのを買ってきてね。あと、入学当日は何時にここに集合です」というペライチの紙を渡され、帰されました。
教科書は?カバンは?上履きは?入学式ってあるの?親は参加できるの?
なーーーーんにも詳しいことがわからないまま、先ほど説明してくれた担当者はもう別の人の対応を始めています。
とりあえずその場にいる人に声をかけますが、残念ながら彼女たちは9年生の息子さんのお母さん、詳細はよく分からない、ごめんね、とのこと。
うーーーん、もやもやしたまま帰宅し、とりあえず週末に制服だけ買いに行くことに。
「さすがにいきなりインド系インターは やりすぎたか!?」なんていうちょっとした不安も抱きつつ、行ってきました。
制服を買いに行くと、これがまたカオス。1月入学の子どもを抱えた家族でごった返していました。
店員さんの声も聞き取れないほどの喧騒で、みんながサイズを測ったりあちこちで着替えたりしていました。もうもはやよく分からなくなったので、とりあえずサイズが合ってそうな制服を着させてみました。そして、背格好が息子と同じくらいの子に、同じ制服を着させている親御さんに、「うちの子XX小学校なんだけど、この制服であってる?」と聞くと「YES」と回答が。
「よかった!合ってた!」と喜び勇んですぐにレジへ行き購入。
インターネットで調べると、カバンも靴も自由で、上履きは必要ないらしいとのことだったので、息子の大好きなSTAR WARSのバッグを購入し、準備万端です。
いやーそれにしてもインド人学校、何から何までカオスだなーーーー!と、さすがの私も少し不安を覚えながら入学を待つのでした。