くだらない話
最初に言っておくと、このポエムを投稿することに意味は無いし、どう言い訳しようともただの愚痴である。
ただ、自分はこうすることでしか自らの感情を整理することができないから、こうしている。それだけの話だ。
ー中学時代の友人2人と、ご飯を食べた。
その中に、高専を出てこの春から就職するやつがいた。俺ともう一人のやつは4年制大学で経済・経営を学んでいる。
大学3年生になる自分たちにとっても就活というのは遠い未来の話ではなくて、自然にというか、必然的に
仕事の話や就活、将来についての話が多くなった。
「就活なんてすぐだよすぐ。卒論のほうがよっぽど面倒」
「って言ってもさぁ。俺就活のこと考えるだけで今から鬱になりそうだよ… 夏にはインターン、冬もインターン。早く動き出さないとどんどん置いていかれちゃう」
「じゃくしゃは大変そうだねぇ」
「そういうお前はどうすんの?お前も次の夏にはインターンなりするんじゃないの?」
「いや、俺はしないね。俺は上京してバンドマンになる」
…びっくりしすぎて、裏返ったような変な声が出た。
彼が大学でバンドをやっていることは知っていたし、200か300人くらいの規模のライブにも出演していたことは知っていた。
けれど、彼がやっているのはサークル活動の延長線みたいなものだと思っていたし、(非常に申し訳ないが)モテそうだからとか、そういう浅はかな理由で音楽をしているのだと思っていた。
「親に反対とかされなかったの?」
「そりゃあもう。けど、父親は元々放任主義だし、ずっとギターやってるところを見せてたら母親も応援してくれるようになってきた」
「売れるまではどうすんの」
「30までは、今のメンバーとバンドやりたいと思ってる。それでもだめなら、起業なりなんなりして、なんとか頑張るよ」
飄々と告げる彼に、返す言葉は見つからなかった。
俺だって
俺だって、奨学金が無ければ
親が応援してくれるなら
俺だって、俺だって、俺だって…