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既に明らかになっている数字が「大薬害事件」そのもの、なんですね・・・

 楊井人文氏のメルマガ、今回も非常に興味深かった。

 SARS CoV 2ワクチン禍における被害救済制度に該当するかを審査するのは、感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第二部会、である。長い!
 5月31日の審議結果の下の方に、こっそりと(参考)として以下のように記載されている。

 まだ半分も審議されていないようだ。遅い!
 そして、審議結果の出たのが3018件、うち2639件が認定されているから、申請受理されたものの実に87%が健康被害として認定されている、という事になる。
 本来なら、この時点で大問題だ。死亡しなければいい、というわけではないからだ。
 もう何度も何度も言っているような気がするが、
・患者が、現在罹患している疾病に対する治療のために薬剤を使用した結果、副作用による健康被害を受けるケース
と、
・健常者または他疾病に罹患している患者が、現在罹患していない疾病の予防のために薬剤を使用した結果、副作用による健康被害を受けるケース
は、全く違うのだ。
 この当たり前の前提、きちんと理解されているのだろうか?

 で、この中に死亡者がどれだけいるのか、という話だが、4月20日に後藤茂之大臣の国会答弁が残っている。
「救済制度においては、死亡事例が六百八十四件でありまして、救済を認定する審査会で六十件が審査されて、うち五十三件が認定になっております。」とのこと。
 死亡事例684件、うち認定53件。約7.7%が認定された、ということ。積極的に認定しているはずがないので、どう考えても状況的に「否定しようがない」ものが全ての死亡事例の8%近くもある、と考えた方がいいだろう。

 それから1か月半ほどたつので、申請受理された中の死亡事例は700件以上に上っているかもしれない。
 この答弁、主要マスコミでは報道されていないらしい、マジで?!
 
 何が問題かって、この死亡事例の数が文書レベルで公開されていない、ということだ。もちろん受理された事例の重症度についても公開されていない
 5月31日の審査結果を確認したが、認定されたものでさえ、肺塞栓や脊髄炎のように疾患名を見ただけで重症かつ後遺症が残っていることが予想されるものから、ギランバレー症候群やアナフィラキシーのように疾患名だけでは重症度や後遺症残存の有無が予想できないものまで混在し、ただただ疾患名だけが並べられている。情報としてあまりにもpoorだ。
 否認されたものに至っては性別と年齢と判定理由以外、情報は皆無である。
 お粗末を通り越して失笑するしかない。学会発表でこんな表を提示したら、会場から総攻撃を受けるだろうな

 楊井氏、最初に提示したメルマガで、限られた公表データやネット上に残された国会答弁の中から読み取れる内訳をまとめて頂いている。
興味のある方は是非一読をお勧めする。

 そして、私が最も心に響いたのは、過去の予防接種健康被害認定者数と比較して、現時点で既に規格外のワクチン禍であることは明確となっている、という事実だ。
 下に昭和52年(1977年)から令和3年(2021年)までの累積認定者数と給付の内訳が表として挙げられている。

 種痘、ポリオ生ワクチン、DPTワクチンに関しては、1977年以前のデータを組み込んだら、かなり違った数値になると思われる。
 1977年から現在までの44年間で、比較すべきなのは、以下の3つだろう。
 ワクチン禍として有名なMMRワクチン(1989年より定期接種開始、1992年に一旦中止。)ですら、認定総数1041件、うち死亡3件。
 度々副反応が問題になる日本脳炎ワクチン(2005年から2010年まで一時的に勧奨接種が控えられた。)も認定総数239件、うち死亡11件。
 広い世代で定期的に接種されるワクチンの代表例であるインフルエンザワクチンは、定期と臨時合わせても認定総数191件、うち死亡25件。
 全てのワクチンをあわせても、認定総数3522件 うち死亡151件・・・
 SARS CoV 2ワクチンはまだ審査が半分にも満たない段階で、認定総数2639件・・・死亡は・・・
 
 いくらSARS CoV 2ワクチンの接種者や接種回数が多いとはいえ、従来のワクチンとは比較にならないレベル、ではないのだろうか?
 これは既に、どう見ても「大薬害事件」、ではないのだろうか?
 接種を推奨した人間は、これを見ても「薬害ではない」と言えるのだろうか?ちなみに当初から危険性の高さを危惧していた人、および必要性の低さを主張していた人は一定数いたんだから「当時は分からなかった」という言い訳は通用しない
 誰とは言わないが、接種推奨を喧伝していたアメリカかぶれの医者が、平然と、自己顕示欲の権化のような写真を表紙にして本を出したりしているんだが、それでいいのかね文芸春秋社さんよ?

 最後に、自身がサリドマイドによる先天性障害を有している、NPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会の間宮清氏の言葉を引用しておく。

「薬害の原因は薬だと思っていませんか?」。これは、第7回薬害根絶フォーラムのキャッチコピーです。薬は薬害の原因物質ですが、薬が勝手に人の口に入っていくわけではありません。被害を拡大させ、薬害を引き起こすのは「人」なのです。しかし逆に、薬害を未然に防いだり、止めたりすることができるのも「人」であるのです。

薬事日報社 知っておきたい薬害の教訓 P.34

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