スーツ姿のマスク人間の群れ…

本日、久々にリアル学会会場に言った。
もともと学会会場の、着なれないスーツを着た人間たちがウヨウヨ蠢いている雰囲気が嫌いだったので、コロナ対策禍以降に流行した「現地・web同時開催」の恩恵を受けていた。でも、ついに現地開催のみになってしまった。
「専門医」なる資格を維持するには、今年度中にもう一回だけ参加しなければならなかった。仕方なく、久しぶりに現地参加したのだが…

そこはスーツ姿のマスク人間の群れであった。最近めったに見ることがなかった、表情を隠した同じような人々の群れであった。予想はしていたけど…なんやこれ、気色悪!!ここは病院内やないんやで…なんで!?みんなイネ科の花粉症ですか!?
しかもこのクソ暑いなか、老若男女、なんでみんな判で押したようなスーツ姿なん!?いや、発表者がスーツなのは仕方ないけどやな…ほんま、気色悪いわ〜…

せっかく来たし、少しは聞いて行こうと思っていたが、不快感に耐えきれず、参加登録を済ますと逃げるように会場を後にした。まあ、「専門医」資格維持のため、という最低限の目的は果たせたから良かったことにしよう。
それにしても、我ながらいい歳こいてナイーブすぎるやろ〜~と情けなくなる。
でも、数年前には持っていたはずの、不快感を押して会場に留まるモチベーションを、私はすでに消失してしまっているのだった。
コロナ対策禍中に蓄積された、同業者への不信感も原因にあるのかもしれない。

とはいえ、いいこともあった。
医師歴が浅かったころに死ぬほどお世話になった先輩医師に会えたことだ(幸いなことに先輩医師はマスク人間ではなかった)。ご無沙汰しているのを申し訳なく思っていたので、本当に嬉しかった。確かにこういう出会いはリアル会場ならでは、なのだ。
リアルを疎かにしすぎるのも駄目ですな、という良い教訓にもなった。でもなぁ、あの雰囲気を耐えるのはなぁ…困ったものだ。


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