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人ならざる者たちと、人たらんとした者(R6.12.5追記あり)

さすがに地元すぎて関心を持たないわけにはいかないこの問題。
私は以下のお二方の配信から主に情報を得ている👇

北畑淳也氏と

子守さん(私は毎日放送アナウンサー時代から一方的に存じ上げているので、親しみを込めて「子守さん」と呼ぶ)だ。

北畑氏は件の選挙ゴロとその取り巻き、ならびに現兵庫県知事とその取り巻きについて、今回の騒動前から注目されていたこともあり、奴らの不快極まりない発言をうまくまとめてくれている。
現状を知るために非常にありがたく拝見している。
それにしても、今回の配信内容👆は衝撃だった。件の選挙ゴロ、あれだけのことをしておきながら、平気で前言撤回して過去のことにできるんだな。本当に良心が全く無いんだな。👇の人間のように。

いや、でも、この人間がもともとこういう輩だということ、だから同じような人間に支持されていることは、以前から全国的によく知られていると思っていたのだが、兵庫県の多くの人は知らなかっただろうか?
あまりに世情に疎いのも考えものだ。だから衆愚に陥るんだよ・・・・

 今回の兵庫県知事選挙の投票率は55.65%で、前回を14.55ポイントも上回った。投票率が上がれば上がるほど、馬鹿が大勢投票するようになって、馬鹿の民主主義が実現してしまうという結果が明らかになったのだ。
 この調子でもっと投票率が上がれば、もっと多くの馬鹿が投票して、民主主義が崩壊するという結末を迎えることになるだろう。自分で自分の首を絞めるのが、民主主義だったのか?
 選挙民ひとりひとりにしっかり「個」が確立していて、正しい情報判断ができて、リテラシー能力があるということを前提に「民主主義」は成立するものとされてきたが、そんな綺麗事は完全に破綻した。
 選挙に綺麗事の虚飾を施して素晴らしいもののように言うのは、もうやめなければいけない。

ゴーマニズム宣言・第549回「〈一億総白痴化〉から〈一億総狂人化〉へ」より引用

子守さんは件の選挙ゴロとその取り巻きに脅され続けているが、当初(令和6年3月)からずっと、この問題を追い続けている。

子守さんの目的はただ一点、「元西播磨県民局長の名誉回復」である。
そう、今回の一連の騒動において、最も被害を被った方である。この方の名誉が回復されなければ、この問題は終わらない。
そもそも、社会的にも、この方の名誉が回復されなければ、「公益通報」というものが社会から失われてしまいかねない。
この一連の事態は、通報者に二の足を踏ませるのに十分な内容だ。集団リンチに合うリスクを覚悟し戦う意思を持つことができるほど強い人間はそうそういない。

また、👆の動画で10月25日の百条委員会で元副知事が述べていることが正確なものだとしても(もはやそれ自体怪しい)、元県民局長は「クーデター(?)」をただ想像していただけなのだ。これ、レッド・パージと同じようなものだと思うのだが・・・今どきこんな暴挙を正当化できるレベルの人々相手に、話し合いなど成立すると思えなかったのだろう。だから内部通告に至ったのだろう。

(👆元副知事と人事課長による元県民局長への聴取の一部。私物USBまで押収した疑い。)

だから通報者を保護しなければならなかったはずだ。
これで喜ぶのは「事業主」だけだ。

元西播磨県民局長の人柄を表しているのが、「西播磨県民局長メッセージ」だ。現在、公式HPではすべて削除(!!)されているが、国会図書館により保存された2月8日時点のページ👇に全てのメッセージが残っていた。

全てにおいて、西播磨地区で行われた行事などを詳細に取り上げ、それらに対する想いを綴られており、地域に対する愛にあふれた内容であった。
そもそも、コラムとして面白い。文章が上手い。
まあ、「人格」と「書く文章」に解離があることなどよくあることではないか、と言われればその通りだ。それでも書いたものをいくつか読めば、隠しきれない「いやらしさ」が見えてくるものである。ところが、この方の文章にはそれが見えない。
常識(common sense)のある人間であれば、あのような人々ではなく、こちらを信用しなければならない。

特に印象に残ったのは、令和6年2月のメッセージだ。退職前(だったのだが斎藤一味により退職を阻止された)に後進に語り掛けるようなメッセージだった。
なお、引用にあたり、読みやすいように改行を施した。

地方公務員を希望する人がどの団体を選ぶのか、この理由はなかなか面白いです。

実際に自分が採用面接をしていた時の経験では、「公務員になりたいのは分かりましたが、では何故、兵庫県なのですか」と尋ねます。
答えは色々と返ってきますが、模範解答のオンパレード。で、突っ込んでいくと、案の定、結局はあやふやな答えに。まあ、それでいいんですけど。

だいたい、自分からして30数年前に兵庫県を受験した理由は、兵庫県って、安定していてそれなりに大きいし、市町は地元密着過ぎるし、なんとなく自分に合っているのとちがうかな、てな調子でしたから。

でも、結果的に今まで辞めずにこられたということは最初のインスピレーションが間違ってなかったということかも知れません。ありがたいことです。

人としての魅力って、なんなんでしょうね。
どうしたら身につくのでしょうね。
どうしたら人に優しく出来るのでしょうね。
どうしたらいっぱい受け止められるのでしょうね。
どうしたら素晴らしい上司になれるんでしょうね。

○上に立つものの矜持(出来ているという訳ではないですよ、もちろん)
手柄は譲り、責任は取る
仕事に厳しく、人に優しく
好き嫌いで人を選別するな
人を育てる視点を失うな
信用しない人は信用されない
任せたら、待つ
過去の自分と部下を比較するな
来る者拒まず、去る者追わず(頼られたら応え、軽視されても怒るな)
考え過ぎない(心配事の80%は起こらない。起きてしまう20%のうち80%は解決可能。つまり、全体の4%が本当に問題)

太字は引用先のまま

そして、その後の内部告発に至る思いも綴られている。

これからの兵庫県は、志ある次世代の若者達に選ばれ続けることが出来るでしょうか。職員達が働いていたいと思う組織であり続けられるでしょうか。

いわゆるビジネス書系では、山口周さんの書籍をわりと読んでいます。著書「劣化するオッサン社会の処方箋」という本の中には、“組織は必然的に劣化する”という仮説を人間行動学、組織論、歴史的事実などから論理的に説明しようとされています。
組織の劣化はひとえに権力者の取り巻きの劣化が原因である。自分より優秀な者を讒言により権力者から遠ざけ、真実に蓋をし、判断を誤らせる。その組織はどんどんと腐敗し落ちぶれていく。そんな論調です。

歪な人事は組織を蝕んでいきます。
そして、一握りの者たちが自らの栄達と保身に明け暮れ、気がつけば、権力者の周囲には二流、三流のイエスマンが主流を占めている状況に。
権力者は好き嫌いで人を評価します。
既に一部の者だけが居心地よい組織になってしまっていたとしたら末期ガンと同じです。余命はあと何年でしょうか。

そして、そのような組織の腐敗・内部崩壊も外部にはなかなか伝わりにくく、不祥事、事件の発生といった出来事でようやく世間の知るところとなるのです。
いや、これ、兵庫県のことを言ってるのと違いますよ、念のため(笑)

今読むと、兵庫県のことを言っていたのがわかる。

兵庫県民は極めて得難い人材を失った。
失うのみならず、兵庫県民はその人の人生に泥を塗りたくる奴らを支持した。兵庫県民は一緒になって泥を塗りたくった。
本当に下劣だ。自分の周囲にそんな奴らがいるかと思うと反吐が出る。
コロナ対策禍で刻みこまれた人間不信が、さらに深くなった。

追記(R6.12.5)

元県民局長メッセージは令和6年3月分もあったが、国会図書館に保存されているページは2月時点のものなので、そこには残されていない。
心ある方が兵庫県に情報公開請求され、取得されたものを公表頂いている。
後進へのメッセージにとどまらない、「就業すること」への想いが綴られている。

また子守さんも同じく情報公開請求により取得され、朗読されている。33分10秒あたりから。

メッセージは「素晴らしい人にたくさん出会えますように。県民の皆さんの心に残る仕事に出会えますように。」という言葉で締めくくられていた。

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