韓国の危機意識、私はものすごく同意できる。
先に言っておくが、BBC的には韓国社会のこの流れに否定的だ。しかし、英国は世界で数少ない核保有国の一つなのだから、生憎だが全く説得力を感じない。
まあ、それはいい。
BBCの記事によると、
「尹錫烈大統領が、国防会議で自国での核兵器開発の可能性に言及し」、それに「国民の4分の3が支持している」という。
同国で発足したばかりの「核戦略フォーラム」の会合にて
少なくとも、憲法条文を変えるだけで混沌が生まれると思い込んでいる言霊信仰の国よりは、韓国の危機意識ははるかに正常であると思えてならない。国民性以上に、地続きなのか海を隔てているのか、が危機意識に大きく影響しているのだろうけれど。
そして、韓国が核を持ったからと言って、北朝鮮やイランのように孤立する可能性は少ないだろう。
まあ、欧米諸国が客観的に懸念するのはわかる。英仏米に対しては、特に米には、どの口が言うか?とは思うが。
インドとパキスタンを例に出して、核武装することが必ずしも衝突を抑止するわけではない、と言うのもわかる。
それはモロボシ・ダンの言う「血を吐きながら続ける、悲しいマラソン」であるのは間違いないのだが…
だからと言って、目の前の危機が話し合いごときで消える訳がない。
残念だが、今の人類のレベルでは、自己の生存のために吐血マラソンに参加せざるを得ない場合があるのだろう。
☝ウルトラセブン第26話「超兵器R1号」より