兵庫県がゴロツキに荒らされている。
今まで国政の片隅に寄生する存在にすぎず、ネット上や東京都で目立っていただけなので、意図的に目に入れないことが可能だった。
でも、今回は嫌でも目に入ってきてしまう。
ゴロツキにとっては非難の声すら売名のネタになるから、本当は存在を無視するのが最もいい。
しかし、それでは気が収まらない。そして、この大衆社会では今後も同じようなゴロツキが湧いて出てくるのは確実だ。
だから、記録として残しておくことにした。
あと、補2で、一連の件が公益通報者保護法に著しく違反していることも記載しておく。
1
まずは各戸に配られた選挙公報より。
前明石市長と同様に、「職員にパワハラしているとテレビで報道されている首長は正義です。」とのこと。
論理破綻、かつ思い込みで書かれた文章の後に、しれっと自身の動画配信サイトに誘導・・・
言っておくが、通報されているのはパワハラだけではない。県民としてはパワハラ、おねだり以外の項目の方が重要だ(補1に後述)。
自分には投票しないように、とのこと。なら立候補するなよ、と・・・
2
次は、娘が通う小学校の近くの図書館前に掲示されていたポスター
またしても論理破綻、かつ思い込みで書かれた文章。
そもそも、百歩譲って、公益通報者に問題があったとしても、通報そのものは別として扱わねばならないのだ。
いや、パソコンデータの内容がその通りだと仮定すれば、むしろ告発された側が通報者を追い詰めることに、その情報を利用したんじゃないの?という疑念が生じる。
これらに関しては補2で後述する。
ちなみに、「パソコンのデータの全面開示」は百条委員会によって否決されている。
このポスターの内容は、百条委員会で元副知事(告発された人物の側近)が質問内容に関係なく勝手にしゃべった内容を根拠にしているに過ぎない。
根拠もなく信用してよい話ではないわけだ。
というか、小学校に近い図書館の前にこんなポスター貼るなよな!
3
このゴロツキに関しては、今まで他人事のように見てきたけど、ほんと、ヤバいですね。いやあ、「ヤバい」、以外の言葉が思いつかない・・・
私は全く面白いと思わないが、こういうゴロツキを面白がる人が一定数存在することに関しては分からんでもない。
「テレビは国民を洗脳する装置であり、核兵器に勝る武器です。テレビの情報だけでなく、インターネットで調べてみてください。」という文言もうけるんだろうな。
もっとも、インターネットで調べたら、このゴロツキの発言に真実がないことはすぐに分かるのだが・・・
実際の政治は、サブカル雑誌や夕刊紙とは違うのだ。「ゴロツキ」は所詮「ゴロツキ」として面白がる分にはいい。
でも、それ以上に持ち上げると、実害が生じる。彼らには「自己顕示欲」以外の動機はないのだから。政治がどうなろうが「知ったことではない」のだから。
だから、このゴロツキを支持する人々以上に、このゴロツキの支持を受けている候補者に不信感を感じない人々が存在することが本当に不思議だ。支持を拒否していない時点で、その候補者はこんなゴロツキが政治に関わることを許容している訳なのだが?
不信感を感じない人々は、おそらく、常識(commonsense)が著しく欠如しているのだろう。哀れなことだ。
補1
以前もとりあげたことがあるが、兵庫県知事に対する告発文の全文は👇に全文掲載されている。
告発文の要旨。()は個人的な注釈。
1,前知事(井戸氏)とつながりが深かった五百旗頭氏を冷遇していた件(なお、同氏死去と直接関連つけるのは、さすがに飛躍があると感じる)
2,知事選挙に対して事前運動が行われていた件(これは以前から噂レベルで聞いたことがあった)
3,すでに次回知事選挙(来年7月実施予定)に対する投票依頼を行っている件
4,いわゆる「おねだり」の件
5,知事の政治資金パーティのパーティ券を商工会、商工会議所に半強制的に購入させていた件
6、優勝パレードの資金集めのために、信用金庫への補助金を増額し、募金としてキックバックさせていた件
7,いわゆる「各種パワハラ」の件
個人的には5と6が気になる。現在、真偽について百条委員会が調査中である。
なお、6に関しては以下がわかりやすい。
補2
消費者庁HPの「公益通報者保護法と制度の概要概要」において、以下の概要が掲載されている。
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詳細に関しては条文もいいが、消費者庁HPにあるQ&Aがわかりやすい。
報道機関は通報窓口の一つである。
「県庁窓口に先に通報すべき」、などという告発される側に都合の良いルールは存在しない。
通報者を直ちに特定し、直ちに懲戒処分にすることは、完全に禁じ手である。
通報の目的が「不正」である、など簡単に言ってはならない。
以下の「なお、・・・」以下の記載に注目。
通報したことではなく、押収したパソコンのデータにあったプライベートな内容を「懲戒処分の合理的な根拠」にしたかった、という意図を感じる。
そもそも窓口が県庁内であること自体に、問題があった。
実際、今回主に動いていたのは元副知事だったようだ。
元副知事は「県民局長というのは部長級です。部長より上といったら副知事しかいませんので最初の聴取だけは私がやりました」と述べていたという。
これらを読めば読むほど、元県知事とその取り巻きが通報者に対してとった対応は、公益通報者保護法に著しく違反しているとしか思えないのだが???
・・・まあ、私が勝手に決められることではないのだが。
告発された側を支持している人々は、労働基準法がいうところの「事業主」に当たる人々だけなのではないのか?そりゃ、こんなのを正当化してくれたら「労働者」の顔色をうかがう必要も、寝首を掻かれる心配もなくなるからな。
もし「労働者」に当たる人々が告発された側を支持しているとすれば、あまりにも愚かだわ。明日は我が身、自分で自分の首を絞めていることに気付け!!!!