イギリスと日本の時差は今月まで8時間 イギリスの午後8時が日本の午前4時 これでは平日は家庭教師で数学を教えられない どんな対策をしなければならないか?
ずっとオーストラリアの高校に留学している生徒に勉強を教えていたので、正直オーストラリアと日本の時差は州によって、また、サマータイムなどで違いはありますが、気になるほどではありませんでした。
5年前にオーストラリアの学校に留学予定だった生徒がコロナの影響で留学先をイギリスに変更したことがきっかけで、イギリスに留学している生徒を教えることになりました。また、このブログなどでアメリカの大学や帰国生入試の必要書類に必要なSATの数学のスコアを今まで何人か満点を取っている生徒にどのように数学を教えているかを書いたことがきっかけでフランスやスイスなどで生まれ育った生徒を教えるようになりました。(アメリカンスクールに通っているため)
そこで問題になったのが時差問題です。
教えている全員が平日は寮生活で、消灯時間が午後10時です。ですので、学校が終わるのが、3時過ぎなので、午後4時頃から午後10時までが家庭教師可能時間だとすると、イギリスのサマータイム時の時差が8時間とすると、日本時間は深夜0時から午前6時になるわけです。
以前は、深夜にやっていたのですが、何度も教えている途中で私がいつの間にか寝てしまったためにやらなくなりました。
イギリスの場合は、他の欧米の国やオーストラリアと比べて、大学入試の試験のスコアの比重が高いことと(ドイツや北欧などのジムナジウムやアメリカと比較して)、教科選択が少ないために数学の比重がさらに高くなるわけです。(理系はその先のテストも含む)さらにインドや中国などの成績優秀な生徒がオックスブリッジを狙うために上位のレベルは高くなってしまうわけです。
ということで、現在は日曜日と土曜日のヨーロッパ時間で午前10時から午後3時くらいの時間(日本時間で午後6時から午後11時)に行うようにしています。ただ、土曜日は寮の生徒はオーストラリアと違い、いろんな活動や選択スポーツが行われる学校が多いために日曜日に集中してしまいます。
ですので、イギリスに留学している生徒や現地に住んでいる方から問い合わせをいくつかいただいたのですが、以上の理由で教えることができないわけです。
ですので、ヨーロッパの生徒は冬休みや夏休みに集中的に行うのですが、やはり学校の授業に並行して教えられないのは本当に辛いです。
実際に時差のほとんどないオーストラリアや、時差の関係でアメリカ、カナダの西海岸は奇跡的に、現地の午後4時から午後10時が日本時間で午前8時から午後2時になるために、ちょうど私の仕事に支障をきたさないでできるので助かっているわけです。
日本も、留学が英語習得から現地の大学進学と他の非英語圏と同じスタイルに近づいてきている。
英語が話せても、海外で自分の希望する職種の仕事に就くことは相当困難なのは誰でもわかるわけです。
アメリカやイギリス、オーストラリアなどで、欲しい人材は理系の技術を持った人材が圧倒的であって、文系学部の人材は自分たちの国に山ほどいるわけで、それは日本でも似たようなものだと思います。
つまり英語が話せても、それだけでは海外で就職したくても当然ですがどうしようもないわけです。ですので、日本以外の海外の留学生は理系学部を狙う生徒が圧倒的に多く、日本も少しずつですが、学生の意識も変わってきたような気がします。
イギリスに留学している生徒にどのような教え方をしているのか?
現在ヨーロッパで学んでいる生徒は、時差の関係で平日に教えることが難しい状態で、かつ週末もかなり時間に制限があるわけです。
高校数学は、予習して事前に学習内容を把握しておかないと授業についていくことはできない。
日本の数学の授業でも同様ですが、女子生徒の場合は、どうしても数学の授業でも特異な分野と苦手な分野がはっきりしている場合が多いわけです。男子生徒は、そのような内容によって得意、苦手の開きは女子に比べれば相当少ないような気がします。
つまり、確率や三角関数など十分な時間を与えないと理解できない分野と、代数のような規則性のある分野はそれほど時間を必要としない。(あくまで一例ですが)中学までの数学と高校数学は別物だと理解してほしいわけです。
高校数学の最初に学ぶ二次関数の最大最小値、絶対値の不等式、場合の数でボロボロになるわけです。わからないのではなく、時間が足りないだけですので、時間を与えて、本人のわかりやすい説明で受ければ確率も大きな障害にはならないわけです。
学校の授業を復習として捉えないと女子生徒の数学嫌いは解消されることはないような気がします。
勉強が嫌いな生徒は興味がないのでわかりませんが、まじめに授業を受けてもペースが速くてついていけない生徒であれば、予習に絞って対応していけばいいような気がします。
イギリスの学校で学んでいる生徒を教えることによって、確かに非常に難しい環境で将来の大学進学や就職を意識してどのように教えていけばいいのかを考えると、難しい環境もポジティブに考えればプラスの部分も多くなるわけです。
来年イギリスで学んでいる生徒の一人がイギリスの理系の学部を受験します。
本当に頑張って日本に学んでいた時よりも、英語力は完璧について、数学の成績も上位で戦えるレベルまで上がってきているので、本当に結果を残してほしい。と、強く願っているわけです。
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