小論文対策 地球温暖化 アルベト効果 知識を活用する
昨日小論文を教えてる生徒との勉強でアルベドの話をしたので、アルベドに関してどのような授業をしたのかに関して書きたいと思います。
アルベド(Albedo)とは、天体外部からの入射光に対する、反射光の比のことです。
北極圏の近年の気温上昇は、世界のその他の地域の平均の2倍以上です。これは、アルベド効果が大きく関わっていると言われています。北極圏では、夏の間も氷が溶けずに永久凍土となっている地域がたくさんあります。これは、日光が雪や氷に射しても、その光がそのまま反射してしまい、その場所が熱を吸収することができません。対照的に、アスファルトのある場所であれば、当然のようにアスファルトが熱を吸収して、その場所を温めています。つまり、アスファルトはアルベド比が低く、氷はアルベド比が高いということです。
つまり北極圏の気温上昇は、地球温暖化が進み、北極圏の氷が溶け始め、今まで氷だったところが地面になり、熱を吸収したため、また北極海の氷が溶けて、海水は熱を吸収するために温度が上昇したということです。
中学や高校で学ぶヒートアイランド現象もこのアルベド効果です。
つまり、アルベド比が低いアスファルトやエアコンなどの人工排熱、車の排気ガスなどで気温が都市部は非都市部に比べて高くなるということです。よく都市部ではヒートアイランド現象対策として、屋上で植物を育てる活動をしていますが、これも、二酸化炭素の吸収などクールアイランド活動として行われています。
つまり、地球温暖化に関して、単に二酸化炭素などの温室効果ガスの過剰発生だけで済ましてしまうのではなく、砂漠化の進行や北極圏での雪解けなど広い視点で温暖化を考えないと小論文や面接では減点対象になってしまいます。
つまり小論文試験は、単に文章表現力を問うだけでなく、総合的な学力を問う科目となっており、国語の延長線上のテストだったものが、問題によって異なると思いますが、歴史の知識が必要な問題、地理の知識が必要な問題、法律や国際関係などを理解する必要性、生物、化学、物理を科学的に説明する能力が問われてきています。
また、英語力も小論文や面接に必要な時代になってきました。
つまり、どこから知識を吸収するか。ということです。例えば、地球温暖化のことを調べようとした場合に、日本語のウェブサイトで得られる情報と、英語のウェブサイトで得られる情報の量でどれだけ差があるのか。また、日本語のウェブサイトの場合は、日本に関連した情報が多く、世界の状況を客観的に見ることが難しくなります。ですので、英語力を伸ばすことも小論文対策になっていくと感じます。
これからの時代は、専門的な分野の勉強だけでなく、法律であったり、理科の知識であったり、歴史や地理の知識なども当然のように理解しなければならない時代になっていくと思います。
アルベドという、理科、数学の知識が地球温暖化対策を考える上で必要になっていることから、小論文対策の一つが知識の活用であることを理解してもらえればと思います。