執着とか嫉妬とか
今朝、中村うさぎさんの依存症のインタビューを読んだ。
そこでわかったのが、自分自身の願望を相手に投影して恋に落ちてしまうことは普通にあるということ。
そして、自分がまだ持てていないものを持ってる人にはかなり執着してしまうけれど、それに気づいて、自分がそうなってしまえば、相手への執着は消えてしまうこともあるということ。
(顔の美しいホストに執着していたけれど、整形したらさっぱり離れられたという話だった)
これは、私にも思い当たる節があって
経済的に安定しているからとか、顔がいいだとか、背が高いだとか、家柄がいいとか、そんな理由で恋をしたことは一度もなく
やっぱりその人への憧れ、つまり自分自身が「そうなりたいと願っているものを持っている人」を好きになっていた気がする。
そして、恋することで、「私もそうなりたい」が明確になって
成長していくということなんだろう。
お互いに羨ましいなあと思っている部分がある。
それが学びになるのだと私は思ってるんだけど、どうかな。
なので、羨ましいとか悔しいとかそういう気持ちが強く出るところにアンテナを立てるといいみたい。
恋じゃなくても。
そういえば、顔が美しい男が好きだと言ってる友人は、どうすれば美しくなれるかの研究に余念がなかったな。
人をうらやんだり妬んだりすることを
マイナスイメージでとらえることもできるけど
自分自身の中に、そこに向かいたいものすごい情熱があるのだと思えば
その気持ちを利用して這い上がることだってできるはず。
羨ましいって気持ちがなくなったら
どうでもよくなるじゃん。
羨ましいなと思う対象があるって素敵なことよ。
男に執着するのだって、理由がわかればいいことだし。
そこになにかあるんだよね。
私が今、音楽を再開したのも、ある日知人の写真をHPで見つけてしまい
「悔しい」って思ったのがきっかけ。
一瞬の出来事だったけど、それはそれはすごい嫉妬の感情だった。
この気持ち、見逃せないと思った。私も何かやらなきゃいけないって。
そこから人生が少しずつ変化して、自分も舞台で歌う機会がやってきて。
あの時の自分の感情を無視しなくてよかったと思う。
嫌な感情こそ、大切なのかもしれない。