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手帳遍歴とバレットジャーナルとロルバーンの話
字が綺麗じゃなく、絵もかけない。そもそもなんでもメモをつけるほどマメじゃない。
それでも、文房具が好きなのである。
思えば学生時代からそうであった。
もったいながりで、かわいいシールやメモを使えもしないのに買う癖があった。
カラーペンの類は、絵がかけないし綺麗にデコる技術もないと早々に悟ったのであまり増やさなかったが、とにかくなんだか文房具売場が好きな子どもだった。
10代の後半から新社会人ぐらいの手帳というものを覚えた頃は、秋ごろにわくわくしながら手帳を買っては、年明けてまだ寒い頃に挫折して書かなくなってしまい、真っ白なページがたくさん残る手帳を量産していたものだった。
その頃使っていた手帳はたしか、文庫本サイズのハードカバーの綴じ手帳だったと記憶している。
それほど分厚くも高価でもないやつ。
たしか、千円と少しくらい。
あと、ほぼ日手帳を買った年もあった。
浮かれて革製カバーを自作したものの、まったく活用できなくて、分厚い白紙のページが残りすぎて、なにもかもが嫌になった。
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その後、自分の飽き性に自覚が芽生え、100円ショップの薄くてシンプルなソフトカバーの文庫本サイズの手帳を何年か使用した。
これだとお財布に優しく持ち運びも楽で、途中で多少挫折しても、ほどほどのところで思い出して、また使えるようになった。
その頃は、手帳だけだと自由に記入できるメモページが足りないと思って、同サイズのノートを持ち歩いていた。
当時A6のノートが3冊入ったものが100円ショップに売っていて、それを購入していた。
ほぼ日手帳を買ったときに作成した革製カバーの左右に、手帳とノートを挟んで持ち歩くとちょうどよかった。
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この頃は手帳の月間スケジュールにざっくり予定を記入して、細かいことはノートに書くという運用で、ほどほどにうまく使えていた。
ノートなら安いし、次々詰めて書けば、途中でちょっと飽きてしまっても空白のページを量産することにはならないと気がついたのだ。
飽きっぽくて貧乏性で、しかもどうも完璧な手帳を作成しなければならないと自分に強いていたところがあった自分の肩の力が抜けた瞬間だった。
そんな自分にとってほどほどの手帳にたどり着いてしばらく経った頃、一冊の手帳術と出会った。
バレットジャーナルだ。
バレットジャーナルとは、端的に言うと、一冊のノートを用意し、タスクや予定や考えなど、全てをそこに書いていくことで、頭の中をクリアにしてヌケモレを防ぐという手帳術だと思う。
アメリカ人のライダー・キャロルさんという人が開発したもので、ノートとペンが一本あれば始められる。
開発者はハードカバーの高級ノートを使用しているが、今までの傾向で、高価なものには完璧なことを書かなくてはとプレッシャーを感じてしまう性質のわたしには荷が重いので、比較的安価で似たような使いやすいノートを探し始めた。
バレットジャーナルについてまずは情報収集をした。
ライダー・キャロルさんの著書 バレットジャーナル人生を変えるノート術も読んだし、ウェブでも上位に出てくるページに片っ端から目を通した。
特にインスタグラムには、素晴らしく美しく素敵なバレットジャーナルノートを作成している方も多くいるが、自分には到底真似できないのでここでプレッシャーを持たないように注意した。
ごくシンプルに黒いボールペンでノートに文字だけを刻むのだ。
美しくなくていい。絵も美文字も洗練された文章もいらない。自分が読めれば何でも構わないのだ。
情報収集をした結果、Rollbahn(ロルバーン)というノートのLサイズが、ほどほどの価格で入手しやすくよさそうだとわかった。
表紙が硬いこと、ページが方眼なこと、ゴムバンドがついていること、巻末に5枚のクリアポケットがついていることなど。
こうして2020年1月、ディズニーストアでセールになっていたスティッチのロルバーンで、わたしのバレットジャーナルはスタートした。
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最初は、綺麗にデコレーションできなくても、お手本通りプラス自己流カスタマイズでやろうと試行錯誤していた。
そして、やはり完璧で美しい手帳にまだ囚われていた。
今見ると、かなりがんばってることがわかる。
よくやってたよ、自分。
2020年は浮かれてがんばって2冊分になった。
2冊目は後半のページが少し残ってるけど。
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1年間実践してみて、これはなかなか自分には合っているなとわかった。
なにがいいって、いつ始めても、いつ飽きても、いつ再開しても良いため、いままでの手帳のように中間に空白の数ヶ月が生まれないのがなによりも気を楽にしてくれた。
そして、思いついたことをなんでもここに書けばいいので、わたしの、この興味があちこち行く感じが程よく紙面に残って振り替えれるのがいい。
タスクも来年に残したい情報の控えもちょっとしたレシピメモも、このノートのどこかには残っている。
これはなかなか良いものだ、自分の性格に合っていると確信し、書く量や書くことはほどほどに増減しながら、今でも緩やかに続けている。
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インド刺繍リボンとゴムで作ったペン差しを添えて
飽き性のためあっという間に年間2冊どころか、年に一冊も使い切らなくなったが、まあほどほどに続いている。
この記事では何度も、ほどほど、と言っているが、そのゆるさを保ち続けるのがわたしにとって手帳を続けるコツなのだ。
わたし流のほどほどに活用するバレットジャーナル手帳の中身についても書くかもしれないが、それはまたいつか。
最後に、かわいい限定表紙やセールやその他諸々の事情によって増え続けた、我が家のロルバーンの在庫の写真を載せて終わろう。
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1年で一冊使っても19年かかるの!?!?
いま、それよりもペースが遅いが、どうしようか…。
決めた。もうロルバーン買わない。
どんなに素敵な表紙でも絶対に。
死ぬまでに使い切ろうね。